みんなで学ぶ学習道場補講編~小学生向け漢字特別合宿~
先日の月曜日は、漢字合宿を開催。
事の背景は、みんなの家で毎週月曜日の夜に開催している学習塾の中で、漢字がどうしても覚えられないという塾生がおり、塾の時間内に解決できそうになったので補講の位置づけで実施、担当しました。
まず午前中。
“そもそも漢字ってどこの国の字?”
“いつから日本で使われはじめたの?”
“音読みと訓読みの違いって何だっけ?なんで読み方が二つあるんだっけ?”
“漢字の種類ってどういうのがあった?”
等々、漢字を覚える前に、そもそも漢字ってどんなんだっけ?ということをおさらい。
その後、今の現状を把握する為に二学年下のレベルに相当する漢字検定の模試を実施。
世の中一般的な傾向がどうなのかわかりませんが、この日集まった塾生たちに見られた傾向としては、
『読めるけど、書けない』
『意味はわかるけど、説明できない』
でした。
それを踏まえ、昼からは延々とテストを実施。
間違えた問題のみフォーカスをあて、
なぜ他の漢字は書けてこの漢字だけ書けなかったのか?
なぜ他の漢字は覚えていてこの漢字は覚えられていなかったのか?
繰り返し間違える漢字を覚えるためにどうすれば覚えることができるのか?
等、普段であれば間違えたら答えを書いて終了、となるところを一緒に少し深く掘り下げながら考察。覚え方は人それぞれなので、どういう形が自分にとってもっとも漢字がよく覚えれるのか?に意識をむけてもらいながらとにかくテスト。
最終的に一学年下レベルに相当する漢字検定の模試を実施。
一旦、ほとんどの塾生が合格ということで終了。
詰込み型のような体裁をとりながら、ひとしきりテストを通じて
『覚えられない漢字の傾向を読み解き、各自に合わせた今後の対策の手を打つ』ということをしましたが、どうなるでしょうね。今後に期待します。
『最近の子は字を書かなくなった』
たまに耳にしますが、本当にそうなんでしょうか?
字を書かなくなったことが漢字を覚えられなくなってる原因なのであれば問題ですね。
携帯が普及し、パソコンもほとんどの家庭にあるでしょう。でも、それが昔に比べて書くことが少なくなった原因になってるんでしょうか?
考えにくいですね。メールの代わりになるほどの膨大な交換日記をやり取りした記憶も手紙をかきまくった記憶もありません。
パソコン等によって変化があったとすれば、
『いとも簡単に答えが見つけられるようになった』
とは思いますね。
昔はわからない漢字や熟語があれば、教科書をみたり辞書を開いたり、それでも意味がわからないことがあれば親や先生に聞いてみてということが必要でした。
今ではネットで検索をかければ即答ですね。いとも簡単に答えが手に入ることを一旦身につけてしまうと、
『わからなくても調べたらいいや』
となりやすいのかもしれません。
自分が記憶していなくても外部接続されたDBに代わりに記憶しておいてもらうなんてことが可能な時代。
この言葉が適切なのかわかりませんが、答えを導き出すための“知的好奇心”が、薄くなってきている、ということはありえるかも知れないと思いました。
自分自身も、記憶の彼方に姿をくらましそうになっていた漢字を再発見したり、僕にとっても有意義な時間となりました☆
※様々なモノゴトを深く考察する、そういった時間も通常の学習塾の時間では設けられており、みんなの家のオーナーが講師となり論理的思考を身につけるための時間や、外部から講師に来ていただき色んな観点からの知識や知恵に触れてもらう機会を設けています。ご関心のある方は是非ご連絡ください。
漢字合宿の次回の開催は未定ですが、またご要望があれば実施いたします。
朝から晩までどうもお疲れ様でした☆