チャレンジ(コンプレックスと向き合うこと)を持ち込む


今日は丹波市柏原町にあるアンティークショップ、三光堂さんの一周年記念イベントにお邪魔してきました。
というのも、先日11月7日に行われたMOONDAYさんの一周年記念ライブにお呼ばれして一曲演奏させていただいた流れで、三光堂の竹内さんから“是非うちのイベントでも”と、お声掛け頂いたという経緯。

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ちなみにその11月7日、“一曲やる”ということは、自分の中でかなりハードルがあって。
音楽というものに対し、自分の中でコンプレックスがあったんです。

そのコンプレックスというのは、自分でいうのもなんなんですが実に安直なもんで笑

中学・高校と、入っていたクラブ自体はバスケ部だったんですが、遊びでというか、音楽やりたいという仲間同士でバンドを組んでやってました。僕はギターで。

でも、当然ながら世の中には沢山いるんですよ。自分よりもめっっっちゃ、はるかに上手くてセンス溢れまくる人達が。
幸か不幸か、そういうやたら素敵な人らに囲まれていたんですね。絵に描いたように挫折したんですよ笑

俺の闘うフィールドじゃない的な笑
メインはバスケ部やからという実に言い訳しやすい環境にいた訳ですね。バスケ部でもさして上手かった訳でもないのに。

この、音楽という分野において自分の中に、一抹のダサい自分というか、好きになれない自分を抱えていた訳です。

高校を卒業すると同時に、もはやギターは部屋のインテリアと化しました。約15年もの間。
未来永劫、リスナーになってくんだろうと思ってました。
大学の時も、周囲に沢山上手い人達がいて、自分はかたくなに手を伸ばそうとしませんでしたね。認められへんかったんでしょうかね、昔のダサい自分が。
アンプも、親戚に貸して、そのまま最近まで存在を忘れさっていました。しかも向こうから言われるまで。そんなんあったなあという感じで笑

しかし、30歳も過ぎた頃、とある事情で、高校時代からの友達でずっとミュージシャンを目指して頑張っていたやつから、ふとギターをもらい受けるという出来事がありました。
そいつは、僕とは全然違うのっぴきならない事情でギターを手放しました。正直、“えらい重たいもんもらったなあ”という感じでしたね。

今年に入って、夏まっさかりの時にその友達とあった時、

“そういやギター弾いてんの?”

と聞かれ、当然ながらさっぱり弾いてない僕がいました。ええ、一回も触れてすらいませんでしたとも。

しかし、ふと思いました。
僕もかれこれ、あれからもう15年も経っていると。

十分にリスナーしてきたし、それなりに幅広くも聞いてきましたよと。むしろ、ボチボチ一曲くらい作れちゃうんじゃね?と笑

何かよくわからない衝動に駆られ、facebookで呟きました。

“ぼちぼち、人前で一曲くらい、弾いて歌えるんやぞっていうことを、見せつけておこうかな”というようなことを。

なんだったんでしょうねあれは。未だによくわかりません。
何の根拠もない、ただの悪ノリです。
すると、いるんですよ、悪ノリに敏感な方々が。いや、悪ノリに敏感とか失礼やな。
いるんですよ、オモシロセンサーが過剰反応する人が笑

翌日、即行で電話がかかってきました。
MOONDAYのお一人、足立博人さんからでした。

“井口君、一曲、やりませんか?”

一瞬、ためらった自分が居ましたが、その後すぐお願いしますといってました。

でも、10月末のお誘いで、本番が11月7日だったので練習する時間がほっとんどありませんでしたので、チキンになって即ヘルプを要請しました。丹波市氷上町にある田口スポーツで働いている、田口道太に。

彼のことは前々から知っていて、ギターも歌もすこぶる上手くて、一人で曲も作れちゃう。
昔の僕だったら絶対関わらない類でしょうね。腹立つんで笑

でも、今回に関しては四の五の言っている場合じゃなかったのと、もはやそんなことに腹も立つ訳もなく、素直に100%純粋に

“ヘルプミー!”

でしたね。快諾してくれました。年も数個下なのにめちゃいいやつです。

結局、11月7日までお互いバタバタしていて、2回しか練習する時間がないまま本番を迎えました。
ユニット名もものすごい安直に

“井口と田口やから、井口田口でええんちゃいますか”
という、それはもう絵にかいたような安直さで決まりました。

しかも、本番直前くらいまで、

“最悪、練習してあかんかったら全部道太に弾いてもらったらいいや”

と考えていた僕が居ました。すいません、完全に保険かけてました笑
いやー、かなり完璧にかけてましたね。道太に聞いてもらったらモロバレですけど、終身保険の自分が死を迎える前に払い込んだ分全部&おまけが返ってくるくらいのやつを。

11月6日の夜、最後の練習をし終わるまで、完全にそのプランBコースでした。
でも、練習が終わってから思い直しました。

“このままいくと、なんとかしてその場をやりこなすことはできる。でも、それじゃ意味あれへんのちゃうか”と。

結局、道太と別れた後、家で一人ギターの練習しました。

二人してちゃんと弾きながら歌ったのは、当日本番の2時間前でした。
1回しかちゃんと合わせてなかったんですが、実際に本番見届けてくださった方から“よかったよ”とかお声掛けいただき、無事にやり遂げました。心から安堵しました。完全に解散した気持ちでいました。

そして今回。

11月7日から11月23日の今日までの間で、お互いに練習できるのが直前の2回だけ。

今回は曲数を増やして3曲やるということになり、しれっと一人でギターを弾き、一人で歌わないプランで事が進んでおりました。うまいこと、また自分の中で逃げてたんでしょうね。

前回は練習時間がなかったこともあり、二人で一曲をやりましたが、今回は2週間もあったし、そもそも最初一人でやるということでお声掛け頂いたのもあり、ここはちゃんとやろうと決心したのが、昨日の夜笑

コンプレックスのついでに、もう一個、自分の中で、よくわからないけどなんか無理、というものがありまして、それは

“練習してる途中の段階で人に見られるのが嫌”

というのがあります。これはコンプレックスなんかな、苦手なだけなのかなんなのか。
完全に家の個室で練習している訳なんですが、外に音とか声とかもれてへんかな?とかが気になるんですよ。恥ずかしいとか、そんな感じ。
自分の歌声も全然好きじゃないんですよね。昔一回何かで録音して聴いてみた時に絶望した記憶がありますし笑

一人で練習してるのに、なんかこう、恐る恐る弾いてみてたり、歌ってたりするわけです。
客観的にみたらチキンの極み過ぎて自分でももはや笑ってまうんですが、リアルにそんな感じでした。昨日の夜の時点で。

1曲自分で全部やると決めたら、もう時間もないし、あとがない訳なので、四の五の言ってられなくなってきて、今日の午前中、ちゃんと練習しました。遅すぎるやろって感じですが笑

そんなこんなで、本日、無事やり遂げまして。
もうね、まじで、めっっっっちゃ、満足しました笑
案の定何か所もミスったけどもはやそんなことはどうでもいいくらい自己満足しました。
もーええわ、解散でええわみたいな笑

何より、この本番を迎えるまでの感じが、高校の文化祭みたいでおもしろかったですね。
直前まで全然合わせないところとか、直前なって必死になるとか、
ここはお前があれしてここ俺がするからみたいなやり取りが。
一人じゃ味わえない、誰かと一緒にやるからこそ味わえるこの感覚。

今回は本当に、三光堂さんの一周年記念のイベントの余興ということでしたが、その一つに加われただけでなく、こうして1つ、自分のコンプレックスと向き合うということをテーマに乗り込んで、満足いきました。

ただ単純に、ライブをこなすだけだったらもっと簡単にできたんですが、こちら側としてもチャレンジを持ち込んだことによって非常に充実した時間となりました。

この素敵な機会をくださった竹内さん、そして最初に声をかえてくださったMOONDAYさん、本日温かく見守ってくださった皆様、本当にありがとうございました。

今日はほんと、人パンパンでしたね、店内。びっくりしました。
一周年記念と銘打った企画はこれまで沢山見てきましたが、やっぱりその主催者の一年間の人付き合いであったり、人となりがモロにでるのが一周年記念イベントだと思いますね。

まだ三光堂さんにいかれたことのない方は是非足を運んでみてください。
素敵なオーナーさんが選んだ素敵なアンティーク雑貨が詰まったお店でございますので。

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さて。というわけで以上をもちまして井口田口は本日をもちまして解散いたします!

 

 

 
と、思っていたんですが・・・

またもや続投が決まってしまいましたw

いやはや、これはどこまでいくんでしょうか。どこまでもいってしまうんでしょうか。

12月20日(土)、舞台は丹波市山南町。
詳細は追ってご連絡。

もう、僕は個人的にスーパー満足したので、今後カタチを変えてやっていきたいなと思っています。

今回の僕とおなじように音楽をやることに関し、何かコンプレックスがあったり、何かの事情で昔ずっと音楽をやっていたけどずっと封印しているというような方、人前で歌うのとか死んでも嫌絶対無理とかいっちゃう方、ご一緒しませんか?
また、道太みたいにずっと音楽やってたという方、ご一緒しませんか?

音痴やから恥ずかしいとか、無理とか、楽器弾けないしとか、色々あると思うんですけど、
ほんまはやりたいと思ってるんやけどそれらの理由が“自分の中で何かの言い訳になってる”と感じている人は是非、やりませんか?
当然、やる必要がない人もいるでしょう。万人の趣味になるもんでもないでしょうから。

失敗しても大丈夫。
僕も今日いっぱい失敗したし。

結局、失敗といっても、
失敗しても死なないし、死ぬほど恥ずかしい思いするだけだから大丈夫笑

今後、メンバーを増やして、多種多様な楽器をとりそろえ、毎回メンバーが入れ替わり立ち代わり、あげくの果てに当日だれが何をやるかジャンケンで決めちゃうとかいうくらいが理想形です笑
そのまま調子にのって、全員で作曲してレコーディングして・・・あかん、まじおもろそう笑

でも、次のお声がかからなかったら即解散という、ね。
常に毎回、解散がかかっている必死のバンド。

どうですか?

挑戦者求む。

ちなみにここまでのセットリスト。

◆11月7日◆
くるり「ばらの花」・・・井口、田口

◆11月23日◆
秦基博「Hello to you」・・・田口
くるり「男の子と女の子」・・・井口
ハナレグミ「家族の風景」・・・井口、田口
encore)
ハナレグミ「家族の風景」・・・井口、田口
radwimps「ふたりごと」・・・井口、田口
秦基博「Rain」・・・田口

三光堂
https://www.facebook.com/sankoudoutamba