アメリカ滞在記1日目~通訳者の必要性~


朝。時差ボケなのかあまり寝付けず。日本との時差は13時間。indianapolisが朝の7時だとすると、日本時間は13時間後の夜20時。なかなか壮絶な時差。

窓

部屋の窓からの風景。下に見えるSUSHI BARとJAPANESE RESTAURANTがものすごく気になる。日本人が多いからあるとは思えないので、アメリカに日本食が人気なのかしら。

ドライブ

woodmizer社へ移動、道中寄り道をしてくれて色々紹介してもらい。indianapolisといえば、indi500。恐ろしいスピードで走るレースらしい。今度見に連れていってくれるそうで。楽しみ。そういえばNBAもあったな、ペイサーズ。我々の青春時代はレジーミラーが大活躍だった。NBA見てみたいなあ。

スタバ

出社前にコーヒー飲もうということで、STARBUCKSへ。アメリカはほとんどの買い物がクレジットカードだそうで、現金を払う機会がものすごく少ないんだとか。スタバももれなくクレジットカードだった。コーヒーをクレジットカードで買うのはどこか斬新だなあ。

woodmizer社

到着。想像以上にでかい。
本番は22日の夜から24日火曜日の三日間で、その間は全国のディーラーが集う会議でゆっくり話ができそうにないということから、美山里山舎が先に前乗りし、色々調整しようということに。

sawmill

色んな方とご挨拶を済ませ、その後社内の見学に。英語の名刺作ってくるの忘れてすこぶる後悔。

woodmizer社は元々刃物を作るメーカーで、そこから美山里山舎が導入したようなsawmillを開発、今では世界各国に販売している。各国にディーラーが存在し、美山里山舎は日本での代理店になっている。

ハンバーガー

お昼ご飯には、またハンバーガーを食す。これチーズバーガー。日本とは順番が違うね、よく考えたら。日本でパンがあって、そのあとに肉がきて、野菜がのっかてパンがくるような気がするけど。

スープ

一緒についてたスープもチーズ。チーズにチーズでやばいくらい腹一杯になった。これは確かに一瞬で太れそう。

ビール

ROOTBEER。飲んでみろというので飲んでみた。マウンテンデューとかドクターペッパー系で、もっとえげつないくらい薬品臭のする飲み物。嫌いではないが、別に好きにもなれそうにない代物。

講習

昼からはブレードのメンテナンスについて講習。

写真はブレードの折りたたみ方を習う小関さんの図。小関さんとは3年程前に美山里山舎で出会い、その時からずっと一方的に尊敬してやまない人物で、僕が彼のものすごい好きで尊敬しているところは、とにもかくにも自分でやってみないと気が済まない人であり、自分のやってみたことしか信じないというその生き様にある。メンテナンスも、まずは自分がやってみる。世の中口先だけの人は沢山いるが、こうして自分が率先して動くリーダーは本当に数が少ない。自分の実体験でもって話をするのでそこには確かな感覚値があり、話には説得力しかなく、虚の部分が一切ない。なので話がすっと入ってくる。

会議

そんな職人気質な小関さんの間に通訳として入っているのが中園さん。

ハリとかカンナとかアサリとか、寸とか尺とかおよそ色んな専門用語がバンバン飛び出してくるのをものすごく絶妙に通訳し伝えている姿に感銘を受ける。確実に小さくて狭い一田舎の、職人気質で頑固な英語が話せないおじさんの言葉を海外の人に伝えている。

ここまで突き詰めていった職人気質な人は日本国内でもなかなかとっつきにくい感覚をくれるような人物像であり、より専門的により職人的になっていけばいくほど用語も専門的でその専門性を理解するのが難しくなっていく。エッジが立てば立つほどに一般人の理解から遠ざかる。しかし、エッジが立った人同士にしか理解しえない領域というものがどの分野でも必ず存在し、エッジが立たない事には突破できない領域もある。つまり、小関さんにしか突破できない領域があり、その世界観を一般人に理解できるように咀嚼し伝えることは他に通訳となる人物が必要。そこを中園さんが実に見事に繋いでいる。

里山舎がやろうとしていることは単純にここの製材機を販売することでは決してなく、森を守り森を活用していくその仕組みそのものを日本各地に提案していこうとしていて、それを伝えるのはおよそ日本人同士でもなかなか難しいところがあるように思う。

日本にまだ足を運んだことのない海外の人に、日本の現状、森の現状を伝え、さらに今美山里山舎が何を考え、どのように突破していこうとしているのか。それを伝えるのは色んな説明の段階があり、ここを理解できなければこれは通じないといった文脈等も考慮して話していく必要がある。自分には英語がさっぱりわからないし話せないが、小関さんがポンと放った言葉を理解、咀嚼し、その言葉の背景まで汲み取りながら話をされている様子を見ていて、これはなかなか日本人同士の日本語の会話でもできるもんじゃないなと思った。

これはもし、小関さんが英語ペラペラで通訳が不要だったとしても、間に通訳が必要であると感じるところ。本人がそのまんま話すと何も咀嚼しないのでわかる人にしかわからなくなってしまうから。だから、同じ日本人同士でも誰に何を伝えるかによって誰が話すかを変える(=誰の口からモノを言うか)のが有効であるということと同義だと感じている。

今回のこの前乗りで、美山里山舎が実際に機械を使い、やってみて、もっとこうした作りの方がいいんじゃないかという改善要求をしたいということであるとか、小関さんは日本の伝統的な建築物を作る大工で、ただのディーラーではなく実際に機械を使い利用するプレイヤーであるという立ち位置の話とか、0.1mmの狂いすら許さないガチプロの大工が使うからこそ正確に直角を出す必要があり、なぜ確実に正確な直角を出す必要があるのか?といったことまで、ほんと色んな話をされていた。

woodmizer社側も、実に興味津々に話を聞かれていた。
ガチプロが使い込んで出してくる改善案は確かにそうだと言わざるを得ないような非常に的を得た意見であるだろうし、日本の伝統的職人がOKを出すような機械が出来上がったら世界でも有数な建築技術にも対応が可能であるという評価もできる。

京都の小さな集落で行われている活動が、まさに世界中に展開しているグローバル企業に小さくも大きな風穴を空けようとしている。すごい瞬間に立ち会っているような感覚がした。

どこの世界でも、突き詰めていった職人同士の世界観はどこも一緒なんだなあと。

社内

社内報。この日誕生日の人をとりあげてたり(右端)。人を大事にする会社はいい会社だと思うね。

お買いもの

夕方スーパーにお買い物へ。飲み物コーナー。なんだかパッケージが日本の柔軟剤に見えて仕方ない。姿形1つ取ってみても違う文化。アメリカと日本は色々違う。速度や温度、長さ、重さの単位も違う。1つ1つの違いがおもしろい。
印象としては、野菜が日本とそんなに変わらず高く、肉とかが安い。そらアメリカの人も野菜食わへんくなるわなってくらい。
お会計も基本クレジットカード。なんでもクレジット。下手したらほんと現金一切なくても旅行にこれちゃう。

ホームセンター

日本でいうところのホームセンターへ。アメリカではhardware store。

安い

日本ではかなり高いHusqvarnaもほぼ半額。販売台数とか輸送コストとかその辺の違いがモロに出るんだろう、日本で買うと高いものがとにかく安い。少量で小さいものなら買って帰れるけど、大量になると大型コンテナパンパンになるくらいの勢いで輸入した方が安くなるんやろうなっていう前々から聞いてた話に実感値がわく。

honda

意外なところでやたら目につくhondaのエンジン。hondaのエンジンが採用されている機械がたくさん。車もhonda、toyota、日産車が走ってるのをよくみかけるし、そこらへんにディーラーの店舗が結構ある。日本製がそれなりに愛されているのが垣間見える。indianapolisには日本の車メーカーが多く進出しているそうで、それで実際日本人も結構いるんだとか。そういいながら全然見かけないけど。

hooters

夜はhootersへ。ええ顔してはる笑
大量のチキンを食べて全員で爆死した夜。