子供の教育


午前中、丹波市教育委員会のイベントで講演を聴きに氷上住民センターへ。ゲストは北海道浦幌町の近江正隆さん。

調べてみると浦幌町は面積700㎢と丹波市よりも広いのに人口5,000人程。丹波市で例えれば一番の田舎と言われる青垣町民が5,000人程。青垣町の人が丹波市全域を抱えているというレベル。すごいね。やっぱり北海道はスケールが違う。

教育という分野において、現在もこれまでもどうしてもあまり好きになれないのは、結局教育を施す側があーでもないこーでもないと議論し理想の教育とは何か?について話していて、教育を受ける側の意見や考えがさっぱり入ってこないような感じがあるのがどうしても好きになれない理由で。自分が高校生までの間のことを振り返ってみても、別に頼んでもないものを教えてもらっても正直うっとうしい以外のなにものでもないと思うし。この目に見えない壁があること自体に違和感がある。

もちろん、高校生以下の子供たちに、自分たちのことを自分たちだけで決めきれるだけの判断力があるかと言われたら一人前の大人でもないし難しいところはあると思うが、そうはいってもしっかりしている子供たちもいるのは事実。丹波市に来てから感じることだが、舞鶴高専にいってる子なんかは下手するとそこらへんの大人よりもしっかりとしている印象を受ける。早い段階から親元を離れ寮生活をしていることがかなり影響していると思われる。自分のことは自分で考えて決めなければならない、という環境に身をおきいち早く順応させておくだけでこんなに違うのかと思うくらい、本当に関心する程しっかりしている。

話の中で一理あるなと思ったのは、高校生までの間に地域の抱えている課題に触れておいてもらうということ。
大学進学がただ単に世の中の普通の流れだからとか、みんなが行くからとか、そういうさぶい理由での進学ではなく、もし地元の課題に触れ、なんとかしたいと思い、それを解決する為に大学へ行って勉強をし、解決する力を身につける為に就職をするんだ、という意識をもった子が生まれる可能性がでてくる。これは確かにそう。
自分の子供は自由に好きな場所で好きなように生きたいように生きてくれたらいいと考える親の方がもはや圧倒的に多いように感じるが、戻ってくることを強制しないにせよ、子供自身が先述の選択肢を持つということに関しては何ら悪いことはない。むしろ選択肢があるというのは選べるので人生に幅があり、目的意識をもって大学へいくというのはただ遊んで4年間過ごす大学生が大半な中とてもあるべき姿のようにも感じる。

丹波市ではまだまだ、地域課題に触れる機会は皆無に等しいので、この場に教育委員会の各位はいっぱいいた訳なんだから、来年度の具体的なアクションが起こることを切に期待する。

夜はもしかしたらこれが最後になるかもしれない消防へ。あと一回、3月1日があるけど、仕事がかぶったらもうこれが最後。
消防団に入って来月末で丸6年。長かったなあ。