空き家のマッチング事情


ほんま、結局家どうするか?って話になった時に、いつも悩むんですよ。

不動産屋さんに空き家ですって情報がわたっているということはどういうことかというと、まあほとんどの場合空き家のオーナーからすると手放したいんですわ。売買で。きれいさっぱりと。

だから、できたら賃貸は避けたいんですね。賃貸だとずっとオーナーってのがまとわりつくから。

でもね、オーナーさんも同じ人間だし、優しい人もおるから、中には移住希望者が賃貸を希望してる場合に、賃貸でもいいよってゆってる先もあるんですわ。但し、そこには“但し”がつく。そらそうだ、根本的には手放したいケースが大半なんだから。

その但しに何がつくかは、オーナーさんに寄るし、また移住を希望してるあなた次第でもある。

移住希望の方々は、大半ができたら安い方がいいとか、できたら賃貸がいいとかいう。そりゃそうだ。うまいこといけたらいいに越したことはないし、俺もできればそういううまくはまるところを紹介してあげたい。

でも、安くするからには安くするだけに見合う、賃貸にするなら賃貸にするだめに見合う、その安くした、賃貸にした分の差額分を埋めるだけの何かがないと。第三者的に見てる俺からすると、そうじゃないと筋が通らないのだ。配慮してあげる意味合いが見えないから。

そこはほんと、俺じゃどうしようもない。どうにかしてあげたいけど、どうにもならない。移住希望される人、あなた次第なのだよ。あなたをその家に、その集落に迎え入れるメリットがないと。

先日、知人の一時的な借り住まいをうまいこと繋いであげることができた。でもそれは、知人がこれまでずっとその集落で付き合いを大事にしてきてて、ちゃんと向き合ってきたからこそ。実にスムーズに見えた借り住まい探しも、その裏で地道な活動があってこそ。その知人だからこそ、スムーズにいけただけの話。

あったこともない、顔もみたこともない人に、さすがに皆が皆、協力できない。それは協力したくても。

これは家に限った話じゃない。なんでもそう。
自分の都合だけじゃ、うまいこといくもんもいかないんですよ。双方ともにね。

相談窓口をやってる身としては、ここのマッチングに、意義があると思っているのだ。

譲り合いの精神でいこうぜ。

補足しておくと、
最終的にはここが争点になるという話であって、自分の理想をぶつけてもらうのは全然構わないし、むしろぶつけておいてほしい。着地点が見えなくなるし、行方不明になるから。

意外とみなさん、自分の理想を即答できるほど具体的にパッといえないんでね。