思い出を捨てる時
朝から元住人の麓と二人でみんなの家の大掃除。
大掃除というか、ゴミをひたすらトラックに積んで、クリーンセンターに直接搬入するというピストン作戦。
一旦もぬけの殻にする、という方向性の元、ガンガン積んでガンガン運んでいく。
食器や鍋等の調理器具、家電、ソファ等の家具、布団、靴等々。
自分が直接頂いてきたものは不思議なことに1つ1つ覚えている。当時のことを思い出しながら、1つ1つトラックに積んでいく。
嗚呼、1つ時代が終わったんだなあという実感をかみしめつつ。
一軒の家をもぬけの殻にするというのは、実に大変。
今住んでいる家の中身を全部出すということを想像してみてほしい。空き家を純粋な空き家にするというのも相当な労力である。つい最近まで誰かが住んでいたなら余計に。
丹波市にきてから何度も大掃除をしている。その都度、大量のゴミを捨てている。
自身が住んでいる場合、何を捨てるか躊躇するものが沢山ある。躊躇させるものは思い出。
シェアハウスを出てもう一年。一年たったから、捨てる決断ができるようになった。
色んな人に生かされていた時間だったなあと。思い返しながら。