薪ストーブ導入するとどうなるか試算してみた


昨日は塩尻市職員さんと、丹波市職員さんをネットで繋いで双方ture-tech振り返り会議をセッティング。

双方ともに同じプログラムをやっているものの、取り組み方に対する姿勢等色んな違いがあり、結果として得たものも違うかった。どんな仕組みも所詮ツール。それをどう使うかは人次第。実に為になる振り返り会議だった。詳細なアウトプットはまたいつの日か。

日中諸々の会議をし、夜は先日飛んだみんなの家の屋根を薪にして晩御飯でも食べよかという激ユル企画。

ぶっ飛んだ屋根で暖をとる。とてつもなくシュール。

結局、18時から25時までひたすら焚きまくったにも関わらず、残骸の様子を見ても全く減った気がしない。恐るべし屋根の残骸。この屋根の残骸だけで軽く半月は生きていけそう。ほんま、どんだけ吹き飛ばしてくれんねん台風さんよ。

何十年もかけて乾燥されきった屋根の端材はよく燃えた。めっちゃ燃えた。木造建築物が火事になったら一瞬で燃え上がるのも納得。燃えやす過ぎる。家を見渡すと燃えないものを見つける方が難しい。

“目に見えるもの全部燃やすもんと仮定して見た場合、どうか?”
万が一のことを考えておくにあたって、一度そういう視点で家を見ておくのもいいと思う。

薪ストーブの火にあたっていると本当に心地よくて、最高に暖かい。できるもんなら一家に一台はほしいと思うのが世の常である。実際導入したらどうなるんやろうかと軽く試算。

燃やすゴミの袋は10枚で800円。つまり1枚80円。
うちの家族は3人家族で大体一週間に一回燃やすゴミを出す。1週間で80円。
年間で80円×52週=4,160円。大掃除とかで余分に何かゴミ捨てるとして大体年間5,000円、10年間で50,000円。
灯油は風呂と暖房器具で使っていてそれが年間30,000円程。10年で300,000円。
うちは電気コンロで、仮に調理に使う電力がうーんどんくらいやろ、仮に月2,000円として年間24,000円、10年間で240,000円。

調理にも使える薪ストーブと薪ボイラー両方導入しかつ10年持つとしたら、
50,000円+300,000円+240,000円=590,000円。
両方合わせて60万くらいで設置導入までいけてかつ薪が自動で供給されたら、一般家庭でまあトントンかなという感じか、ふむふむ。

一般家庭においてはやっぱり薪どないすんねんということを考えるとみんながみんな自伐林業家になれそうにもないから、やっぱハードルが高いんやろなと。一般家庭用の太陽光パネルみたいなもんで、絶対元はとれないけどでもエコやしってなノリで金かかっても導入するという感じになってしまうような気配がする数字。

なので、やっぱり現状ではこの薪ストーブ、薪ボイラー的なものは一般家庭から考えると敷居が高いのだろうな。
このどんだけ得したかというお金だけの基準だけでは損をする計算になるので、ここに“万が一ライフラインが絶たれた際の有事の備え”や、“ゴミを減らすべきだという価値観”、“自然と共存していく在り方”、“クリーンセンターで燃やす際に生み出されるエネルギーの有効活用”等、別の基準も含めていきながら考えていかないと合理的に導入までいかないんだろな。何かしらの事業体の方が導入しやすそうやな、いまんとこ。

なんか色々考えるきっかけにもなりましたとさ。