現場入り


朝一番でボランティアセンターへ行き状況を確認。知った顔ぶれ(元市役所職員さん)が結構いて今回は非常によかった。

今回なぜこんなにピンときてないのかと言えば、4年前の水害と違って大きな土砂崩れがそんなになく、集落全体が土砂にのまれたといった感じじゃなく、水位が順調にあがり順調に沈んだ先がでてきたのと、用水路に流木等がつまってその隣接する家だけが浸水しかとかいった感じで実に疎らに被害が発生。その為に、一体どこがどんだけやられたのかが各家庭のすごいミクロな被害であった為非常にわかりにくい状況を生んでいたんだなと。被害があった家屋は150件程度。4年前に比べたら相当軽い。土砂崩れがあった集落も人が住んでいない、非生活圏が多く、人命と生活圏内のお手伝いが基本となるボランティア作業の対象外。

結局のところ、もういきなり人の手による作業が可能な、一軒一軒の家屋の土砂だしとかそういう現場ばっかりだという状況。

ボランティアにいこうと思うけど状況がわからないからという理由で二の足踏んでいる人結構いるやろうなと思い、知らん顔ぶれのところであーだこーだいうと五月蠅い輩が沢山いるのがボランティアの現場なのでそういう輩は一切無視したかったのでとりあえずfacebookの知り合いにだけという感じで現状のまとめ投稿を出して次の簿ボランティア誘致をお願いしつつ、人にお願いするならまあやっぱ自分もいっとかなあかんなと思い昼から現場入り。

写真は家の外にだされた土砂と流木を土嚢袋に詰めこむ作業をした後のもの。6人でこれ終わらせるのに2時間かかった。水分を含んだ泥はスコップでさらって持ち上げるとただのボーリング玉ってくらい重い。おまけに灼熱の天気で、日光あたるところで作業してたら頭がボケーっとしてくるくらい暑かった。

人間の体はこういう時、ほんましょーもないくらい弱い。重すぎる負荷がかかったらすぐ手首とかいかれる。いかれたらもう邪魔でしかない存在になる。どんだけ屈強なやつでも体力というものが存在する。ずっと稼働できる機械とは違って作業量も落ちてくる。

市外からもボランティアいきますよ!という声を何人かからいただいてたが、結局受け入れるとなったら駅からボラセンまで、ボラセンから現場までどうやって運送すんねん問題等がでる。自力できて、自力で作業して、自力で邪魔にならないように帰るまでがボランティアの鉄則。基本的に交通機関ありますか?宿ないんですか?とかいう類いのやつはごめんやけどまじでいらない。

基本、どこでも現場に近い人ほどテンパってる。テンパってる現場にあれこれ聞きまくる輩もいるけど、わかってるわけないやん、っていうのが前提に立ってないとまじでうざいだけ。蚊帳の外の人は冷静にお待ちくださいませ。

テレビやネットの放送をチラ見する感じ、岡山とか広島とか愛媛とかの方が状況ひどそうで、あの規模はどうみても自衛隊やら重機の出番のフェーズ。災害救助には段取りがある。人の手が必要なのはもっともっと後。あんなところを人の手でやってたらえげつないくらい時間がかかる。(丹波市は今まさに人海戦術フェーズです)

こうした作業は一回やってみないとどんなもんかわからない。現場に入ったこともないようなわけわからん専門家とかぐだぐだ口だけ偉そうなことゆうてるNPOとかの話は聞くだけ無駄。ゆうてる間に泥出せよ、ゴミ捨ててこいよ、人の役に立てよ。って、イライラムカムカさせてくれる人も沢山現れるからボランティアは基本嫌い。めんどくさい。

夜もfacebookに状況報告を投稿。今回はあまりそういったどうしようもないやつはあまり現れない。丹波市は二回目だからかな、よくわかってくれてる人も多い。特に、自分の知り合いはわかってくれてる感がある。こういた事態にパッと動ける人間関係を築いておくのが、最大の防災だと思うね。