二番目の愛
基本的に当初から、日頃我が子が所謂“お父ちゃん子”にならないように仕向けている。独断と偏見で。
例えば、娘氏が
「今日はパパとお風呂入りたい」
と言っても、
「今日はもう遅いから息子氏と一緒にお母ちゃんと入ってきて」とか、「お父ちゃんは今日は一人で入りたい気分だから嫌」と断ったりする。
一緒にスーパーに買い物にいってもお菓子の類いは買わない。怒る場面では嫁氏より先に怒る。
等
指標として家族がそろっている時、何かケガしたりして泣いたりと有事な場面で、真っ先に
「お母ちゃーん!!」
といくかどうか。そう、行くように接している。なので父側からはほぼ甘やかしていない。
理由は端的に、ここまでは嫁氏がずっと専業主婦だから。専業主婦が、専業主婦しやすいように。
子供と暮らし始めて、色んな出来事がある中で、最も「どうしたらええねん!」となる、辛く切なく精神的苦痛が大きいのが、自分しかいない時に「お母ちゃーん!!」と反対側を求められること。
痛感したのは娘氏との三ヶ月に渡る二人生活の時。あの時から、仕向け度合いを何段階か上げた。
子供から自分を毎日毎日、朝から晩まで求められるのもそれはそれでしんどい事もある。それもわかる。
でも、それはほぼ確実に今だけ。親しか相手が居ないのは今だけ。
子どもの遊び相手は親が体力的についていけなくなった頃から自然と友達にシフトしていくし、もう娘氏にいたっては目前な気がする。遊んでくれる友達も増えてきたし。
お母ちゃんが誰よりも好きなのに、お母ちゃんに怒られ、お母ちゃんに甘えに行くことが出来ず、こっちにきた時に、
「あ、お父ちゃんはそういうA君のことが好きやけどA君が振り向いてくれないからB君のとこにきたみたいなやつは受け取りません」
と突っぱねたり、しゃーなしやでと受け取ったりしている。
何がいいのか悪いのか。それは誰にもわからない。