もういくつ寝ると


午前中、家を出て嫁さんと子供を実家に。そして自分も自分の実家に。

丹波市に引っ越してから、このマンションというものの偉大さというのを感じるようになった。一軒家に住んで、比較ができるようになったからやろう。

うちは最上階なので地面の、なんて表現したらいいのかわからないが、“地力”とでもいうか、部屋にいてもベランダにいても地面がある感覚がしない。床はあるんやけど、地面がすぐそこにある感じがない。
今の一軒家に住んでいると、雨の日は地面からとても湿気を感じるし、逆に晴れている日は太陽に熱された地熱であったり、また虫や動物等、他の生命体の存在感。色んなものが地面から発せられていて、それを身に感じながら暮らしているが、マンションは本当にそういう類のものが一切ない。空中に隔離されたような感がある。

丹波市に引っ越して、最初の頃、実家に帰ってくるとものすごい安心感があった。部屋に虫が入ってこないっていう安心感w
多分、今頃うちの奥様が最高に実感しているんだろうけど。一切の気になる外部からの侵入者がいないというのは本当に心から安心できるもので。

田舎に住んでいると、そういった虫や動物たちと暮らしていくんだと、それがいいんだという人もいるけど、30年もマンションにいたせいか、やっぱり虫や動物がいない暮らしの方がいい。うっとうしいやん、やっぱ。新築たてるなら、虫が100%侵入してこれないような造りが実現できるなら、建てる価値あるかな。できないんならなんでもええわ別に。

夜は親父がいなかったので、おかんと肉食いにいこうということになり、実家近くの牛角へ。
肉を食いつつ、昔話に。

丹波市に引っ越して、こうして親とゆっくり話す機会というのは格段に減り。年に数回会うか会わないか。そうなると、10年で50回、20年で100回。人生80年だとすれば、あと100回くらい顔を合わせばさようならする時がくる。いかんともしがたい事実。丹波市にきてから、葬式にいく回数が確実に増え、人の死に触れる機会が増えたことにより、自然と、自分含め人の死に関して考えることも増えた。

どんだけ元気でも、どんだけ病んでても、いつかふっとあの世に逝く瞬間がきてしまう。
なので、貴重な遭遇機会に、言い残したことがないようにしたいという気持ちが年々高まってきていて、腰据えて話す機会があればその時の思いつく限りのことは言っておこうと思うようになった。

なので、色々話した。昔やらかして迷惑かけてごめん的な話やら、なんやらかんやら。
もうお互い、どんだけストレート投げ合っても、受け止められる年齢になったんだなあと思いましたとさ。