キャリアって何やねん→FF(ファイナルファンタジー)みたいなもんや


もうじき、東京にて行われる地域仕掛け人市が9/12(土)にあり、その次の日には同じく東京でふるさと回帰フェアがある。

地域仕掛け人市
http://challenge-community.jp/shikakenin/

ふるさと回帰フェア
http://www.furusatokaiki.net/fair/2015/

おまけに11月には大阪でセミナーが行われそこに講師とお呼ばれすることが決まり(http://teiju.info/a/6321)、さらにおまけに10月にも一回何か挟もうということも上がっていたり。

とにかく最近、人に何か話す機会が多い。

かといって別にこれといって準備する訳でもなく、そのまんま思ったことや経験して感じたことをお伝えするだけの話やけど、その中でとりわけ最近よくキャリアキャリアっていう話になる。

自分自身、正直キャリアっていう事柄をあんまり深く考えることがなく、“別になんでもええやんけそんなもんいちいち考えるだけ時間の無駄や一銭の特にもなれへんやんけ所詮後になってからの結果論の後付けの話やんけ派”であることをここに宣言する。

その上で、
でも話さないことには前に進めない環境がくるので、最近ちらほら人と話しながらしばし考えてみると、キャリアってFFみたいな感じやなって思う。

黒魔道士にならないとファイアが覚えれません。
白魔道士にならないとケアルが覚えれません。
僕は最初はしがないたまねぎ剣士で、いま戦士になりました。

『僕は最終的に魔法剣士になりたいので、戦士を極めたあとは黒魔道士になってその後魔法剣士になろう』
こういうのがキレイなキャリアステップに見える。自分の人生を考えた上で、キレイなキャリアプランと言える。

『僕はとくに最終何になりたいとかないので、とりあえず一番興味のなかった白魔道士になりました。でもその後吟遊詩人になりなくなって転職し、その後風水師の女の子が好き過ぎて風水師になりました。でもフられてやさぐれていたらいつの間にか忍者やって、今となっては立派にナイトやってますぺこり』

こういうやつはキレイなキャリアを描いて動けていないように見えるかもしれないけど、実際問題、それなりに全部ひとしきりやり切ってきたので白魔法も使えるし謎の占いもできちゃって、疲れたらたまに歌作って歌ったりしてムカつくやつがいたらこっそり手裏剣投げちゃったりできるナイトになってましたということにだってなる。

そう、多分、キャリアって積み上げ式(各ゲージの棒グラフ式)で、決して何か世の中のどこの誰が植えつけてんのか知らんけどそんな綺麗な右肩あがりのグラフじゃないじゃないかって感じている。

最後のラスボスをどのジョブで倒したって全然いい。
攻略本の通り全員がオニオングッズを揃えて全員たまねぎ剣士でラスボス戦に臨む必要はどこにもない。

どういうキャリア(ジョブ)で生きていって、最終どういう形で結末を迎えようが、最期にラスボスさえ倒せればいいのだ。

例えば俺の場合、
前職はお医者さん相手にホームページサービス提供する会社で営業してました→今は田舎でシェアハウスやってます。

一見、何の脈絡もないキャリアに見える。形だけみれば意味不明だとも思う。
でも、しかしながら自分としてはこれまで培ってきたものがフル稼働されて生きている。

具体的にいうと、

◆人生初めての田舎での村付き合い
前職の医療業界と酷似しており、自分としては何の違和感もなくすんなりとスタート。

◆人生初のシェアハウス
プライベートな空間と時間ないと生きていけないと思ってたけど意外といけた(前職の営業による忍耐力と根性等)

◆思いついたことを即座にイベント組んで実行
大学時代のイベントサークルの延長。

◆人が困っていることを聞いて解決策を提示したり手伝ってあげる
前職のソリューション営業と大学時代に身につけたコーチングのセンス。

◆パソコンが逝かれた!携帯の使い方がわからん!
前職の知識とわからんことは即座に調べる癖がついた前職の職業病。

◆ライブに出てよ
中高時代にバンド活動してた。

◆バスケしよ
小学校~高校はバスケ部してた。

◆学習塾の塾生や地域の子供との関わり
大学のサークルに遊びにきた家族の子供と一緒に遊んだり中学のバスケの顧問していた経験。

◆契約書作らなあかん、約款作らなあかん
前職で作ってた。

◆チラシ作らなあかん、データ加工せなあかん
前職で営業のついでに自分でやってた。

◆団体に対してプレゼンせなあかん、交渉せなあかん
前職で個人営業もしてたし法人営業もしてた

◆激怒プンプン丸になった人をうまいこと静めなあかん
前職で営業の数と一緒くらいのクレーム対応にまわってた。

◆ええ感じの写真撮らなあかん
前職の営業にいったついでに写真撮ってあげようと思ってカメラ買って撮ってあげてたらのめりこんでつい一眼レフ買っちゃったから自分でもある程度撮れる。

◆丹波市がどういう感じになっていけばいいのか
前職時代、土日の休みに命かけていて休みがあればあっちゃこっちゃ年間200~250件程の観光名所やスポットを巡ってきたのでああいう感じにしたらええやんというイメージがポッと湧く。

◆お客さんをもてなすご飯作らなあかん
前職時代の毎月のエンゲル係数は15万前後突っ込んでてそれなりにええのん食べてきたので、こういう食材はこういう味付けにしたら美味いというのがなんとなくわかる。

◆意味不明にややこしい書類や見るだけでうんざりする書類をやっつけないといけない
大学時代法学部で未だに六法全書を超えるうっとうしい書類は見たことがない。

◆興味のない話に興味津々で一旦耳を傾けることができる
大学時代、本が好き過ぎて図書館にこもっていた時、こもりすぎてひとしきり興味のある本を全部読み切ってしまった後に、興味のあった本の真横にある、全く興味のわかなかった隣の本を手にとり読んでみると全く興味がないから余計にその入ってくる話が自分にとって未知過ぎて超斬新な知識として身に入ってきたけどまじ実用性なさすぎていらん知識やネタがいっぱい増えた。
等々。等々。

何1つ無駄なものがなかったという実感がある状況で、全部まじでリアルにフル稼働で日々乗り切っている。

もちろん、丹波にきてからも新たなもんが次々に身についてきている。フォークリフトに乗れる(免許とった)、狩猟に出れる(免許とった)、料理できる(調理師の免許とった)等々。

何にも脈略なんてなさそうに見えるかもしれない。
俺も、脈絡があるなんてさらさら思っていない。

でも、これでいいと思えるし、なんか変にまとまってる感すら自分にある。

話を戻そう。

『なんか特に自分は何が得意とか全くわかんなかったんでとりあえず他に志望するパーティーがいなかったんで僕はとりあえず白魔道士になりました。
特に興味とか本当になかったんだけどとりあえず真剣にやれるだけやろうと思ってなんとかケアルは覚えました。でもやっぱり僕は戦士になりたかったんだって自己分析したらそう思っちゃって今は戦士してます。でもほんと、今思えば白魔道士に一回なっててよかったって心の底から思います。こないだいきなりめっちゃ強いやつ現れて瀕死になって、でもあの時覚えてたケアルがあったんでおかげさまで今僕はこうして生きてます。お母さん産んでくれてありがとう。』

的なノリなんだと思う。

要は、
形だけのキャリアは確かにキレイなステップを踏めていないのかもしれない。

でも、一つ一つのキャリアの時に確実に身に着けた“アビリティ”が、確実に着実に、今の僕を支えてくれてますって感じでもええんちゃうんかって思う。

だから、本当に大切なことは如何に目の前のことに尽力し、やり切るかってことが何よりも大事で、興味があるとかないとか、好きだからとか嫌いだからとか、意味がある意味がないとか、遣り甲斐があるとかないとか、そんなどうでもいい物差しで目の前のことをやり切らない言い訳をして放置して他の物事に行っちゃうやつは俺はどうかと思うけど、それもそういうキャリアの選び方なんだとも思う。所詮他人の生き様だから別になんでもいい。それでいいと思うならそれでいいと思う。

なんか無駄に悩んで、無駄に考えこんで、また考え込んだフリしてなんとかならんかなあと思ってる自分が嫌ってわかっててでも、それをついついやっちゃう人は沢山いるけど、とりあえず目の前のことを一生懸命やってみたら?といつも思う。

他のやつのキャリアなんて所詮参考にしかならず、それを聞いたところで何もそれに基づく必要なんてどこにもない。自分の人生やから。

多分、こういう話をすることになるんやろうなあ。

多分、全然役に立たないんやろうなあ爆笑

寝よ。