餡子一本勝負


12時間くらい爆睡して起床。

県民局

昼から兵庫県主催のひょうご地域再生塾と題された、丹波篠山地域の自治体さん向けのお勉強会に講師として参加。
これまで散々、色んな地域に出向いて話をしたり、色んな地域からうちに来られて話をしてきたが、ついに丹波篠山の、ずっと昔から活動をされている自治体さん向けに話をする機会がやってきた。ついにこの日がきてしまったか、という感じ。

丹波市にきてかれこれ4年。
嘘をついても隠しても事実を曲げても仕方ないので、移住関連のことについて、思ってることをこれでもかってくらい、正直にどストレートを投げた。若干胃が痛くなりつつ、バカ正直などストレートを投げまくった。まじで、投げまくった。

先週大阪でよその地域の人にも同じ話をした。想像以上の反響やった。感触的にはどこもみんな、移住関連の話はそもそも論にぶつかってるのはほぼ間違いない。

・そもそも地域住民が移住者を受け入れる気が全くない(外人なんてもっての他)
・そもそも地域住民がそっとしておいてほしいと思っていて活性化なんぞやる気がない
・そもそも地域住民は勝手にやってほしい(自分の手はかけたくない)と思っている
・そもそも移住者の前に地域住民が地域に満足していない
・そもそも活用できる地域資源がないと思っている
・そもそも自分の子供達には地域に帰ってきてほしいと思っていない
・そもそも自分も地域を出ていこうと考えている
・そもそも自分の地域に興味もないし思い入れもない
等々

要約すると、

『住んでる自分たちが全くもって満足してないのにどの口がよそもんに移住してきてくれといえるのか?』

ということなんだと思う。どこもここで悩んでいる。傍から聞いているととても不思議な悩み。でも、実際に大きな悩み。地方創生がどうだとかいうお国の方針と、地元のギャップ。

この本質的な壁に取り組み、活路を開いた地域が必然的に残っていくんだと思う。だって、そんな自分達にとっての理想的な地域があればなくすわけにはいかないんだから。

俺は、このどストレートな壁に真っ向から取り組みたいと考えているし、一緒に考えてくれる自治体には出来る限りの応援をしたいと思っている。これ以上先は、まんじゅうの薄皮のような施策は何もいらない。餡子一本勝負でいこう。

この日の出来事が、何か大きなきっかけになりますように。

夜も夜で似たような集まりに参加。これまたどストレートを投げた。

変化球でもいいよなんて言えるのは、潤沢な資金があって、向こう何十年も何も困ることが無い地域だけ。
丹波市に残された猶予は4年。2020年には赤字の見通しがたってる。失敗して笑っていられるのはあと4年。この4年で何もチャレンジしなかったら予定通り赤字に転落して暮らしにくい地域に成り下がるだけ。

誰にどう思われているか知らんけど、俺はこの地域にずっと住み続けていくつもりでいる。
ずっと住み続けていこうと思ってるからこそ、あと50年先くらいまでやっぱり必然的に考えておかなければならず、自分の代だけの話で完結できないもんだと思っている。

今34歳。50年経てば84歳。うちの子供も50歳。下手したら曾孫がいるレベルの年月。
もし曾孫がいて孫がいて子供がいる状態で自分がよぼよぼのじいさんになっていたら、もはや介護されているかもしれない。
自分で自分の地域を守っているつもりでいて守られないと生きていけなくなってしまっているかもしれない。住み続けていくということはこういうことだと思う。次の世代がここに住むという選択肢をとるのであれば、やはり次の世代が住みやすい地域であってほしいと思うし、そうしようと思うとバトンを繋いでいかなければいけない。受け取りたいと思われるバトンを。

どれだけ長くても現世で一部始終を見届けられそうなものは、残り50年。
50年以上かかるものは、もう自分の責任のとれる範疇じゃなくなる。今、猛烈に自分の中で山に関心が高まってきているのは、今が自分の責任の範疇で一部始終まで追いかけられそうな最後のタイミングだからってのもある。住み続けていこうと考える中で、もうこれ以上線香のようなほっそりとした全く手が入れられていない人工林をほっとく訳にはいかない。時限爆弾を抱えたような地域になるからだ。時限爆弾を次の世代に渡すわけにはいかない。住み続けていくことが前提だからだ。

もうほんと、色々待ったなしだ。
自分の範疇でおさまらない事象が多くなってきたからだ。

ここから先は、移住関連だけに限った話じゃなく、餡子一本勝負したい先しか相手できません。
餡子一本勝負かけたい人はとことん一緒にいきましょう。