色んな在り方
昨夜の佐治スタジオでの鴨鍋の後、そのまま車の中で爆睡。佐治の街の中で目を覚ますと、半シャリのみぞれに車がうまりかけていた。恐るべき青垣。冷凍庫内で寝てるのとおんなじ感じですなあ。それでも気持ちよく寝れてる自分が怖い。
夜は柏原町のCafe ma-noにて、氷上町稲畑の農家の松本君と、同じく氷上町の上成松にあるタナカ建築板金工業の田中社長とちょっとしたおしゃべり会。
田中さんと会うのは個人的に毎回楽しみで、会うたびに何か斬新なアイデアやら教訓をいただく。会社の名前から飛び出しまくった日常業務をしていて、およそ新築戸建を建てる以外のことは全てやるという感じの働き方で、それだけ目のつけどころが豊富すぎて本当にやばい。基本的に仕事で悩んでる人は絶対会った方がいい人のうちの一人。ガンダムと長渕剛大好きで色んな話題に広くて深い。守備範囲が広すぎてついていけない笑
田中さんは消防団のお偉いさんなので、もし消防団だけの関係性だったら間違いなくこんだけ色々気軽に話すことはできなかった。彼は消防団の専任副団長だから、『何か話あるなら班長通して部長通して分団長通して副団長通してくれる?』みたいなことになっても不思議ではないのだ。
色んな関わり方があるから、こういう機会がある。そういう機会を創ろうと思うと、“色んな在り方”を自身に持ち合わせておく必要がある。
今、自分の中にある在り方としてわかりやすいのは
◆株式会社みんなの村の“従業員”という在り方
◆株式会社みんなの家の“代表取締役”という在り方
◆ふるさと丹波市定住促進会議の“会員”という在り方
◆ひょうご田舎暮らし・多自然居住支援協議会の“準会員”という在り方
◆市から委託を受けている事業での“移住相談員”という在り方
◆山南町南中自治体での“役員”という在り方
◆山南町岩屋自治体での“世帯主”という在り方
◆丹波市消防団の“消防団員”という在り方
◆丹波市商工会での“会員”という在り方
◆“一児の父親”という在り方
◆元関西人(大阪人)という在り方
等々
色んな在り方がある。いずれかの在り方だけでは話ができなかったとしても、別の在り方の自分としてはわかりあえるものがあったりもするし、仮に意見が対立する場合でも別の在り方の自分としては意見がむしろ合致する場合もあったりする。皆、はっきりと掴んでいないだけで、色んな在り方を持ち合わせている。
例えば、『どうすれば丹波市はもっと持続可能な町になるのか?』といったことを考えるにあたり、先述の在り方それぞれの立ち位置、観点から見て答えが変わってくる。自分の中にある在り方のうち、出す答えが180度違うこともある。それが自分の中に矛盾を創り出す。
誰かと何かについて議論している際、『お前さっきゆうてたことと話ちゃうやんけ!』みたいなツッコミが飛び交うケースが多々ある。これらの原因の大半はこの在り方の違いを自分の中ではっきりさせていないことに帰結することが多い。どこに立っていて、どういう観点でみてるかがはっきりわかっていないからだ。
ここ数年、色んな在り方が自分の中に増えてきたから本当に自分でも脳みそが忙しい。
安直に『これどない思う?』みたいな問いが飛んできても、答えを出せる在り方が複数あるから難しいというか、ややこしい。この、全部をごちゃまぜにした状態で何の分別もなく“1人の人間だもの”といったカタチで捉えている人に対し、こういう話や他の何かを伝えるのはとても難しい。何をいっても全部一緒くたに全部井口個人の発言として捉えれることになるからだ。
そんなこんな、色々と思い悩むことも自分自身結構あり、なかなか誰にでも相談しようとも思わない(相談する方がめんどくさい)のであるが、田中さんくらい懐が深い人にはやっぱ聞いてもらいたくなるのだ。
この日、話を聞いてもらって劇的に二つスッキリした。子育て方針と、従業員等の教育(?)方針。ありがとうございました。
二夜連続のキャンピングカー宿泊でした。