二年間の棚卸


夜は柏原町のたんば黎明館で、みんなの家が今年度も丹波市から受けていた委託、移住相談窓口業務の活動報告会を実施。

かれこれ二年間活動してきた中で、よその市区町村から視察を受け入れまくり、よその市区町村へ講演に出ていきまくり、ふっと、地元の自治会の人とかに対して話す機会が全然ないなあということに気づき、年度末ながら急きょ実施を決め、決行。

丹波市内の自治体(集落の自治会関係者、自治協議会関係者)、丹波市内の行政職員(総合政策課、住まいづくり課、あと副市長も)、ここ1、2年に丹波市へ移住してきた移住者、よその市区町村からきてくれた人等々。

なぜよその市区町村の人も参加OKにしたか?というと、結局、移住相談に乗るというこの行為そのものについて、どこも自分たちの地域だけで解決できておらず、外部の力も必要な側面がある為。

移住の相談にのるというのは、一言でいい現すのは難しい程に色んな要素が絡んでくる。

丹波市内のどこに移住していってもらうか?を考え始めるとそれは総合政策の領域に、空き家をどうやって活用していってもらうか?を考え始めるとそれは住まいづくりの領域に、よその人にまずはどうやって足を運んで興味をもってもらうか?を考え始めるとそれは観光やシティプロモーションの領域に差し掛かり、つまるところどこか一つの担当課だけでは収まらない領域になってくる。どこか一つの部署が全てにかかる予算をとって実施するというのはかなりの無理がある。それは初年度の最初半年たった時から実感値としてあった。

この、一人一人の移住に関する相談に乗るという事象から、色んな物事に派生していく。
この、事実としての揺るがない数字的事実と、それから読み取れる近年の傾向。それらを把握した上で、どう対応していくのか?を考える機会になればいいなあということで、特別答えを用意せずに、ただただここまでやってきた実績を共有するという感じであっという間に予定していた2時間が終了。

色んな意見も頂戴することができ、結果としては無理やりにでも今回やっといてよかったなあと思える会になった。

来年度はまだどうなるかわからないけど、外の人にとっても中の人にとっても、もっと居心地のいい地域の在り方が築けるはずだと、思っている。