丹波会Tシャツという代物


もうかれこれ二年ほど前になるだろうか。久しく語られてないので自身のリマインドも込めて。

丹波会自体は元々、4年ほど前にうちのみんなの家で行われたtamba丹波会が事の発端。お盆の時期に帰ってくる丹波出身者と、丹波市民と、丹波に興味あるねんて人が丹波のことについて話せる機会があればいいねっていうので。ほぼいつも通りのただの飲み会からスタート(笑)。

別に世襲制でも誰か代表とかそんなもんもなく、とり仕切られてる組織でもなく、やりたいやつがやりたいようにやる。それが丹波会。

なので、主催者=代表者ということであれば、俺は何人目だろう、5人目くらいかな。

自分がやりかけた二年前というのは、ちょうど丹波市から移住相談窓口業務受けた一年目。丹波会がやる人がいなくなって宙に浮きかけていた時。ゴリゴリに外に出て色んな人に接触するからってので、丹波市内だけじゃなく、大阪、東京と街中でも開催。

そもそもの基本方針としての、元丹波出身者、現丹波市民、丹波に関心もってくれてる人達を結び付けやすかった。

そんな中、丹波会の様子をボケーと蚊帳の外で見ていた時に、
『この集まりの見た目からして一体感が滲み出る感じになれへんもんかね』
『こんだけ丹波のことを熱入れて話しているこの丹波への誇りみたいなもんを象徴的に具現化でけへんもんかね』
ってので、丹波らしい何かをモチーフにした、共通のグッズを作ろうと。
それを身につけていることがある種誇りに思えるようなもんを作ろうと。
それで、色々考えた結果、Tシャツだったと。

予算的な都合も大きく、
◆丹波会が組織だっていないので市等の補助金等を受けにくい箱(箱ですらない笑)であること。
◆会って話したこともないのに勝手に解釈して誤解しまくってくれる市内の一部のお偉いさん方のおかげで株式会社みんなの家の事業でやってるんやろ、一民間企業に補助金なんかおかしいやろとチャチャが入りまくること

行政からの支援を実に受けにくい活動である為、そんなにお金がかけられずにきた。これからも、主催者が俺であるうちはきっとずっとそう。
なので、実際ここまで全て個人的自腹or会社負担(利益だす気がないからCSRとして)でやってきた。

『Tシャツお金かかってるんやったらお金とればええやん』
『クラウドファンディングでもすればええやん』

わかるわかる、でもしなかった。
理由は、個人的な意地とプライド笑

お金を出して買ってもらうのも別に買ってくれる人は買ってくれるやろう、でも、買ってしまうと対価を払ってしまっているからその後パジャマにしようが着なくなろうが捨てようが勝手でしょ、という空気感がでるんじゃないか?そこに、誇りは保てるんだろうか?
という疑問。

お金が絡む取引はよくも悪くも等価交換仕切っちゃう側面があり、丹波会Tシャツは位置付けとしてただの商品ではないものであってほしいから、純粋な販売はなしにしたかった。

クラウドファンディングは、忙しすぎてそれどころじゃなかっただけ笑

ただ、余分な利益をあげる気もなかったのでやる意義が見えなかったのもある。意義が見えてたらどんだけ忙しくてもやってたかもしれない。

そんなこんなで、余計な利益をとらない方針でやってきたから主催者やけどちゃんと一参加者として参加費も払ってきた。みんなと同じフィールドで参加したかったから。

丹波会で会った人たちが、丹波市について語るあの熱意、気持ち、丹波のことが好きすぎて、なんとかしたいという想い。
テンションあがりすぎて、涙する人もいた。

新たに参加してくる人達にも、この、丹波市のことを誇りに思えるように、伝わっていってほしい。
その象徴の1つのツールとして、Tシャツだった。

だから、全部自分で手摺りしてきた。

お金出して印刷仕上がったものを受け取ることもできた。でもしなかった。

インクかすれてたり、字が見えなくなってしまってたりしてしまってるやつを引き取ってくれた人はほんとごめんね。
ああ、ついでだからいうけど、こないだのture-techでMのグレーもってった人、Mなくなってたからあれ全部俺のお古笑
昨年度から筋トレしすぎて自分がもってたMサイズが着れなくなったのです。

ほんま、ごめんとは思ってるんやで笑

これまで会場として丹波市、大阪、東京とやってきて、Tシャツに至ってはもはや全国あちこちに散らばり昨年度ついにアメリカにまで降り立った。ついにアメリカ丹波会が開かれる時が来るかもしれない。

無駄に広げたい訳じゃない。

内側から、自然と膨張していって、広がっていってくれたらいい。
丹波会をもっとああした方がいい、こうした方がいい、と言う人もいる。
ならば、自分がやればいい。

誰のもんでもない。俺のものにしてる気は微塵もない。自分の思う丹波会を自分がやればいい。そういう概念とネットワークだからこそ、ここまで一度も組織だててない。少なくとも俺としては、ここでは形作らないことが最も有機的で、最もパワフルで、最も有意義だと感じてきたから。

これからどんどん、新しい主催者が新たな丹波会を開催していくことになる。
もうすでに来月もまた東京で丹波会が予定されてる。14日やったかな。関心もってくれてる人は是非足を運んでほしい。
やり方は色々、自分のこうだと思ったことをやってきた。でも、当初の発起人や、その後引き取ってきた過去の主催者たちの基本方針や根本的な想いは汲み取りつつ、ブレずに遺し、続けてきたつもり。

色んな丹波会がこれからもあっていいと思う。

やり方は人それぞれ。でも、根本的な想いや方向性は1つ。それが、ずっと思ってる理想。

『自分の感じたことと、思ってることと、やってることが完全に合致した人生を送りたい』

個人的にそれが、前職を辞め、次の新天地に求めたものだった。それが、数奇な出会いがたくさん重なって丹波市にきた。妥協の選択肢は遠い昔に捨ててきた。

Tシャツを受け取ってくれた人が喜んでくれたり、欲しいねんてゆうてくれたり。いつになったら俺のとこもってくるねんてゆわれたり笑

丹波会Tシャツ誕生から二年はたつのに、今でも日常で当たり前のように着てくれてる人を見かけるたびに、やってきてよかったなぁと、嬉しく思い、胸に込み上げてくるものがある。

根本的には意地とプライドしかないけど笑

このTシャツが普通のTシャツじゃないことは、きっと日々着てる人だと身にしみて感じ取れるようになってきてると思う。
俺のもとに寄せられる丹波人たちのTシャツ効果が、如実におもろいことになってきてるから。

丹波に興味がない人が見たらただの胸元にぽっかり空いたブラックホールにしか見えないものが、
なぜか丹波に関心のある人は一秒もかからないうちに

『丹波の人か?』
『それって黒豆?』
『なんやお前、井口の差し金か?』
等、
声をかけられている笑

これを利用して仕事の関係で営業に使う人も入れば、よそで丹波のPRを勝手に申し出てやってきてくれたり、活用の仕方も人それぞれ。

シビックプライドの塊=丹波会Tシャツ。

めちゃくちゃ、楽しいことになってきた。

次の展開を考える時期にきている。色々やりたいことはある。デザインをコンペして優勝者のTシャツ採用&丹波ならではの商品をプレゼントとか。ここまできたら、なんでもできそう。

云々。

そんなこんなでございます。
どこまでも行こうぜ丹波人。

丹波会Facebookページ
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