実はわたくしの住んでる山南町めっちゃすごいんやで
それにしても、なんだか年々、山南町をめがけて移住してくる人がいない気がする。
ほんまにそうなんか裏とってないけど、体感値的には如実に。こないだ同じ山南町のIターンの同年代の人とも話をして同じようなことをいっていて。
語弊を恐れずに言うと感覚的には
◆農業したいとか食に関わるものは市島町へ
◆むっちゃnatureを追い求めると青垣町へ
◆田舎といえどわりかし便利さほしいなら氷上町、柏原町へ
◆田舎でのんびり地域でワイワイを求めると春日町へ
って感じ。
丹波市外の人がどうやってこういう情報を調べるかと言う話になると、まじで縁もゆかりもなかったらほとんどがネット上。facebookみたいな限られた人しか見てないクローズな世界観じゃなく、HP的誰でも見れる媒体のメディア。個人的にはそこに、情報があるかないかだけの差と踏んでる。
先日、商工会の地区別懇親会があって、そこでもこの話を何人かとして。そしたら山南町だけこれといったもんがあれへん中途半端なんやってな話も耳にしたり。住んでる身からしても、確かに一理ある。
でも、山南町全域を見渡してみると、実は推せるポイントはめっちゃんこある。
１、全国で唯一の竹釘屋さんがある
神社仏閣に欠かせない竹釘。作ってるの全国で山南だけ。石塚商店さん。やばいよね、ここが全てを支えてるとか。
２、全国屈指の桧皮葺職人（宮大工）がいる
長野の善光寺やら京都の北野天満宮やら島根の出雲大社やら神社仏閣の屋根をふき替えられる職人が減ってく中実は丹波市の職人があっちゃこっちゃいってふき替えてる。村上社寺工芸社さんとか。
３、全国有数の漢方の産地
山南町和田は漢方の産地。漢方で有名な大手の会社も仕入れ先ここ。
４、恐竜の化石でた
丹波竜“タンバティタニス・アミキティアエ”が出土。この篠山層群では地味に有袋類（カンガルー的な）の化石も出ていて、つまりその昔オーストラリアと陸続きであったという。ロマンの的地域なのだ。
５、近畿で数少ない天然岩のボルダリング、クライミングスポットがある
みんなの家がある集落、山南町南中には南中大岩がある。ここでは高さ25m程あり、ロッククライマーしかり消防署等が救助訓練をしていたり。おまけに麓にも博打岩なる天然岩が転がっており、そちらはボルダリングができる。意外とこんな岩があるのは珍しいのだ。
６、プリザーブドフラワー国内シェア50％超える会社がある
丹波市が誇る大企業、大地農園さん。商工会の会長さんでもある社長。まじ偉大。
７、実はミキプルーンの工場がある
テレビのCMでしか見たことがない、一体どこで売られてるのかはよく知らない、でもみんな知ってるミキプルーン。その工場が山南町にあるのです。
８、釣り具屋さんめっちゃある
西脇市、加東市、丹波市で全国の釣り針の9割が製産されているという事実。ささめ針さんやハリミツさん、宇崎日新さん等々。
９、正月とかに使う角松用の若松が日本三大産地の１つ
山南町の西の外れあたりの集落では若松が畑に植えられていて、普通の畑とは一線をかくす光景が広がっております。
１０、丹波市内唯一の養豚農家がある
板野さんご夫婦がされている養豚農家。丹波市内ではもうここだけ。丹波ポーク。
等々、等々。
中途半端どころか、全国屈指レベルのもんが沢山ある。
要は、“どういう町として捉えてもらうか？”という、いわば「魅せ方」が確かに中途半端ではある。ただ、１つ１つ、持ち合わせているポテンシャル的要素はわりかし最強に近いラインナップである。
外部への魅せ方しかり、内部での町の方向性しかり、ぼちぼち整えていくべきタイミングなような気がひしひしとしてきているなう、なのであります。
なんせ自分が住んでるところやしな。
仕事の都合上、他の町から話があったり付き合いのある人らからの相談でとか、やっぱり話をもらう先が今求められている先という側面もあって、山南町に住んでいながら他の町の方に出向くことが多いんやけど、気持ち的にはやっぱ住んでるところもっとうまくやっていきたいというのはあるんです、ということをちゃんとここで申し上げつつ、
でもこういうことをいうと去年選挙にでた手前『お、もう今から次の選挙向けて頑張るんこ？』とか『次の選挙しっかりやるんやったらもっと地元のことやらんとあかんじょ』とか言われる度に『う、うん、まあ、けど、まあ、はい・・・ﾓｳｲｲﾔ』と、
正直そっちじゃないねん、純粋に自分の住んでるところをせっかくやからなんとかしたいねんという自分の気持ちがあれやこれやと話が違う方向に行くのが段々億劫になってしまっていて、目の前の飛んでくる話に集中すればするほど自分の住んでるところから遠ざかっていって。
ちょうど、このままやとあかんなと、自分の生活を含め思い始めたタイミング。
とにもかくにも、実はわたくしの住んでる山南町はポテンシャルが最強で、色々なんとかしたいと思っています、というお話。