ture-tech祭りチームの再提案聞いてきた所感


と言う訳で昼間に丹波市役所本庁で行われたture-tech祭りチームの再提案、聞いてきました。以下所感等。

*****氷上西高校生全員へのアンケートめっちゃよかった*****

◆氷上西高校生の大半は氷上町在住者(54%)であるという事実がわかったこと
◆祭りに参加するのに物理的な交通の問題が課題になっている事実がわかったこと
◆裸祭りについてはそもそも地元の高校生に認知すらされていなかったこと

今回彼らは氷上西高校生全員にアンケートとった訳ですが、結構自分としては衝撃だったのが勝手な偏見で氷上西高校の生徒はほぼ全員青垣町の子達やと思い込んでいたんですが、実は氷上町在住の子が多かったこと。そりゃ遠いから参加しにくいですわね。びっくりした。(祭りに参加しなかった理由第1位は45%の“遠いから”)

でも、八宿祭りには4分の1以上すでに氷上西高校生たちが参加してる。なので、裸祭りに関しては認知されてないのが問題だったと。なるほどって感じな、直面すべき事実が浮き彫りになったなあと。

プレゼンでは全ては語られなかったものの、アンケート結果は地元の人らが今後の未来を考える上で相当重要な事実の結晶なんじゃないかと感じました。是非共有してもらいたいもんです。

*****結局君らはなんでそんな頑張ってきたの?なんでそんな丹波好きみたいになってんの?に対する解*****

8月末から3か月間も、就活やら大学生活やら忙しい中ずっと再提案考えて考えて打ち合わせして資料作ってって、なんでそんなに頑張ってんの?ということの解についてプレゼン中はさらっと流してたけど、これってやっぱ大きなポイントだと感じました。

“丹波市の人が来てくれてありがとうとか、お前らのおかげで今年の祭りは楽しかったとか言ってくれて、必要とされてるんだという実感がわいてそれが嬉しくて、丹波市の人達の為に何か役に立ちたい、恩返しがしたいという気持ちになりました”

そもそもは丹波市の人のおかげですよ、っていう解が飛んできた時、自分事に照らし合わせて思いを馳せていたんですが、普段生活しててよく言われるんですよ、“丹波のことについてお前は地元の誰よりも詳しいな!”とか、“丹波市の色んないいところ知ってるな!”とか言われる度に、

『いやいや、丹波の人に教えてもらったんですやんか』

って。元々生まれ住んでないんだから、自分に丹波市のことについていいところについて色々教えてくれた人たちがいて。自分も最初に色々よくしてもらったりしたから、丹波市のことが好きになってって、色んな困ってることがあるんだったら解決してあげられたらなってので全てが始まった訳で。一緒だったんやなあって。

祭りの関係者の懐の深さに惚れたと。すすすす素敵やん。

逆にいうと、人にそういう何かされた時に、純粋にありがとうと思える人もいれば、ないがしろにする人もいる訳で。そういう意味では、最初に何かしてくれたり声をかけてくれた地域の人達だけでなく、先述の通り“恩返したいなんていう風に受け取れた”祭りチームも、なかなかやでな。

*****人との繋がりってやつ*****

激ユルのユルふわの極地のような言葉、“人との繋がり”。人との繋がりが大事とか必要とか言われても、どんな人でもええんかいな?って言われると大体どんな人でもよくない場合が多いのが世の中。

今回に限っては、“地元の高校生に祭りに楽しく参加してもらいたい!”“地域の祭り実行委員さんたちの役に立ちたい!”って言って色々動いてくれていた、これらの在り方を持ち合わせていた“彼らみたいな存在”が、地元の人達の中でいい“繋ぎ役”になっていたんじゃないでしょうか、という風に見えました。

少なくとも今回の裸祭りに参加していた高校生たち10人は皆、彼らが実際に声をかけて誘ったのが事実。結構なインパクトだったんではないでしょうか。

誰でもいいわけないでしょ!

*****再提案はぶっちゃけどうだったの?*****

ここまで彼らの動き、やってきたこと、収集・蓄積してきた事等、ある程度見てきて知っている身としては、まあ、20%くらいしか出せてなかったんじゃないでしょうか笑

時間が短かったのもあるけど、それでも社会人なら10分と決められたら10分で成果を出さなきゃいけないもの。まだまだやれた。改善の余地は山ほどあった。でも、あかんかったとは思わない。

個人的には“いやいや、もったいなさすぎるやろwww”
と、一番後ろでほくそ笑んでおりました。よかったやん、伸び代しかないでな。

*****表立って見えていない祭りチームのその他功績*****

八宿祭りの時、他のチームにも声をかけて祭りに一緒に参加させたり。8月下旬に終わったture-tech。全員が集まる機会が用意されてなかったけど、彼らの声かけがあったのもあって、他のチームもチームの用事で来てたところもあったけど、自腹出して参加しにきてたやつらもいて。祭りチームが声かけてなきゃ、バラけていってたんじゃないかな。

おまけに今日のプレゼンでも、他の移住チームの成果もうまく紐づけてプレゼンの内容組んでいた部分もあったり。他チームの取り組み及び成果物を自分達の提案に紐づけはじめたものを出してきたのは、祭りチームだけじゃないかな。

結局、全5チーム、テーマは違えど微妙に絡んでるんよね、実際のところ。ゆうて同じ丹波市内の話やから。
表に見えてこないけど、とてもいい関係を繋いでくれていると、思ってる。

*****“シビックプライド”ってなんかややこしいよね無駄に*****

話聞いててふと思ったこと。プライドって聞いたらわかりやすいのに、シビックプライドって言ったらものすごくモヤモヤする言葉になるなあと。ほんまは

プライド>シビックプライド

だから、抽象度が高いのはプライドの方なんやけどね。不思議な言葉だなあと。

『シビックプライド=丹波市民各自の意地と根性と誇りの塊』

とかでいいんじゃないでしょうか。ややこしい言葉やめることから始まる気もしました。
ここは日本だ!

*****シティプロモーションにはやっぱり順番があるなと思いました*****

自分がもしプリンの営業マンだとします。
自社のプリンがぶっちゃけ自分としては全然美味しいと思わなくて好きじゃなくてプッ〇ンプリンの方が好きだったとします。
売れますかね?売る気になりますかね?僕はね、無理です笑
だから、世界一自分がうまいと思えるプリン作りたいです先に。人に胸はって勧められるプリンつくって、それからPRしたいです。じゃないと、今PRしてもまずいプリン売っちゃう羽目になるので。っていうのと、同じやなと、今日も話聞いてて思いました。

今回はただ単純に祭りを盛り上げるっていう話じゃない。祭りに参加することを通じてシビックプライドを醸成するというシティープロモーションがお題。

これがもし、観光という切り口でやるんだったら、盛り上げるだけで構わないかもしれない。でも祭りにシティープロモーションが関わるなら、やっぱりまずは丹波市内の人達にとって最高の祭りだと思える祭りを創り上げることが先じゃないでしょうか、と思いました。

*****これは受け皿としての資質が問われるなあと*****

『この提案を、まずここから一年間は私たち頑張ります!!』
多分、大学生以外でも、期間を約束する、公言するってかなりの勇気というか、度胸というか、根性いると思う。1秒先の未来でさえも誰にもわからないのが世の常。

一年間やり切る!ってコミットを受け取るというのを、ちょっと視点を変えてみますと、

例えば今大学生の子供をお持ちの方。

その自分の大学生の子供が、自分らの出身地でもないよその地域に一年間関わるってコミットしてきたったっていう報告を子供等から耳にしたら、どう思いますか?

大学生の本分である学業もある、卒業したあとの進路のこともある。割かし重たい決断で、丹波市に親子ともども縁もゆかりもなければ『ちょっと俺中東で平和に貢献してくる!』という話を受け取るのと同じレベルではないでしょうか?(言い過ぎ?笑)

まあ、何にせよ、そんな軽い事じゃないってことが言いたいのですが、それを受けて丹波市は尻込みする地域なのか、それも包み込む地域なのか。それなりの提案をさせて、それなりのコミットが飛んできて、どう動くか?これはやはり、試されるところがあるなあと。

個人的には、色んな意味でかっこいい地域でありたいと思うので、それこそ先述の通り、丹波市民各自の意地と根性と誇りの塊でもって受け取らない選択肢なんかないわってな気概を魅せつけてやってほしいと思います。

あ、もちろん、そもそも筋違いの提案は論外。世の中そんな甘くないで!

*****筋が大事*****
今回再提案ということなので、市長への再提案のはずが突如市長欠席・・・。さすがにあかん。筋としてあかん。あきまへんで丹波市。どうかと思うわあ。

*****最後に*****

と言う訳で祭りチームの皆様は一旦お疲れ様でした。夜な夜な裏で相手していたと思われるメンターの方々もお疲れ様でした。

夜は佐治スタで八宿祭りの実行委員さんたちに祭りチームの学生らがプレゼン、そのまま懇親会。

四の五の私感を語るより、実行委員さんたちの口から伺った言葉を。

◆ほんまは俺ら青垣におる人間がアンケートとかやらなあかんとこをやってもらえて本当に有難い限り。どうしても普段手が伸ばせないとこ助けてもろた。

◆18:30には集合しといたって言われて、普段やったらまだ働いてる時間やけど朝早めに起きて間に合うようにした。結局時間なんか創る気があったらなんとでもなるさかい、せっかくよそから応援きてくれてるんやからな、こっちもそれに応えとかなな。

◆祭りはゆうて一年365日の中のたった一日の話。ほんまの根本的な課題は残りの364日にもあって、それを彼らのプレゼンしてもらうまでに伝えきれへんかったのはこちらの反省点。だから提案を受けてどう応えるか、一緒に考えていけるかしたらんと、結局うちらのことやからな、そうせんと失礼やわな、相手が大学生やゆうても。彼らにも色んな用事があって忙しいんやから。

◆とてもいい提案してもらった。活かさなあかん。

等。

24時過ぎまで付き合うこの実行委員さんたちはすげえなと。

その後テンションあがって3時前までアイデア会議みたいになり。いやぁ、楽しみな展開が見えてよかったよかった。