アイデア出しは時に人を救うと信じている


今年の10/13。
東京で地方について語るコミュニティ、LocalistTokyoの活動報告会にお邪魔した時の事。

※LocalistTokyoはこんなところ↓↓
https://www.facebook.com/Localist-Tokyo-281102505809573/

夜の懇親会でたまたま近くに座った、イベント会場提供元であった株式会社LIFULLさんの社員、齊藤裕介君が土日の空いた時間で本業に関係ないけど作ってみたんですよというサービス、“ブレストLive”について色々話を聞いて。

※株式会社LIFULLってこんな会社↓↓(HOME’Sが超有名ですな)
https://lifull.com/

※ブレストLiveってこういうサービス↓↓(掻い摘まんで説明すると、ネット上でブレストできるサービス)
https://brest.nabimoon.com/

事例づくりとしてどこか使ってくれる地域ないかなあ?という話を受けて、ちょうどこの10/13より前に、丹波市春日町黒井地域が2020年のNHK大河ドラマ、明智光秀が主人公の「麒麟がくる」に合わせてどうやってPRしていくか考えているので手伝ってあげてほしいという話をもらっていたこともあり、

「もしかしたらちょうどいいかもしれまへん」

ということで事情を説明。ええやないですかということで地元、黒井地域にも話をしにいきええやないかということで、出会って二ヶ月で開催に至るという運びとなりましたのがこちらのイベント。いやあ、はまるときははまるもんですな。わりと超高速。

本来、ブレストLiveはいつでもどこからでもオンラインでアイデア出せるというのが一つの特徴ですが、今回はあえてリアルな会場を、丹波市側と東京側で設け、双方をzoomでネット中継しながら行うというカタチをとることにしました。
東京側はLIFULL社員さんたちと、LocalistTokyoの方々、その他有志でいっちょアイデア出したろかいっていう有志で構成される予定(特に顔見知りの方々は是非ご一緒くださいませ)。
丹波市側は地元、黒井城跡活性化委員会の方々をメインに集まって頂く予定です。どうなることやら。

欲張りな僕は、今回、三つ期待しています。

一つは、地方に関心をもってくれている人達にとって、都市部にいながら地方と関わりがもてる、役にたつことができる新たな切り口の一つになってくれたらいいなあと思っている。なんでもかんでも、毎月毎週地方へ赴くとか、やっぱめっちゃ難しいことだと思ってる。地方にいるおっさんとしての僕も、何かにつけてきてもらうのも忍びないところがある。だから、もっと気軽に、お互いその場に居ながらもっと交流できたらいいなと思っていた矢先の、オンラインブレストだった。齊藤君すごいよなしかし。また20代前半よ。一秒でも早く移住してきてほしい笑

二つ目は、オンラインブレスト(ないしブレストLive)がアイデアに困ってる地方の人の助け舟になってほしいなあと。
丹波市に引っ越してきて、もうじき丸6年になる。短いようで長くもなってきたこれまでの間に、知ってる顔や、知り合いの知り合いくらいの距離感にいる人の中で、何人かが思い悩むことがありこの世を去ることを選んだ、という、なんとも言えない悲しい出来事もあった。
自分の中で、選択肢がなくなる、アイデアにつまる、にっちもさっちもいかなくなるという状況が、この世を去るという選択肢に直結することがあるんだという事実が、当事者が身近な存在であればあるほど、もっと話を聞いてやることができたらとか、もっといい選択肢を提示できたんじゃないかとか、後悔の念を呼び寄せる。時に選択肢は人生を豊かにし、時に生きる勇気を与える。
今回、ブレストLiveの話を聞いたとき、めちゃくちゃいいやんって、反射的にそう感じたのは、究極のところで、行き詰まった人達や案件に活路を開くことができる存在になれば、それこそ恐ろしいくらいの明るい未来が築けるんじゃないかって。今回の一件からどこまでいけるのか知らないけど、切り口自体は本当に、本当にいいものだと確信めいたものを感じた。

三つ目。関わる人にアイデアを出すということを体験的に掴んでいただきたい。
昔からずっと思っていることだが、アイデアに困っている人達の状況というのは大体いつも一緒で、「考慮しなければならないことが沢山ある」という思考のままでアイデアだそうとするから出ない、「まともなアイデアしか口にしていけない」という体裁や場を意識しすぎてるからアイデアが出ないといった、自分自身の意識的か無意識的かに関わらず、「こうじゃなきゃいけない」という思考の枠組みで考えようとするから出ないことが大半。
なので、今回のように、考慮しなければいけないことは一旦完全に横において、黒井のことをさっぱりわからない知らないよその人達に一旦好き放題いってもらう。実際は考慮しなければいけないことが沢山ある。けど、それを度外視して一旦出す。当日は出しまくるだけ出し、質よりも量、まとを得ているかどうかなんて関係ない、それこそ法に触れてようが倫理的にアウトだろうが常識的にダメだろうがなんだって構わないという前提でアイデアを出してもらう。
現実味を帯びさせるのは、散々広げに広げた、後日。後日に収束させていく。現実味のある企画に落とすのは、最後。そうすることで、普段は思いもつかない、普段はがんじがらめの思考の外側からの意見や考え方が混ざった、要するに自分にとって“斬新な”アイデアが産まれる。
斬新なアイデアを出したくても出ないのは、“あれもこれも考慮にいれなきゃいけないと思っている自分”からは、出ないだけかもしれない。もしかしたらそれを横におくことができれば、自分からも斬新なアイデアは出せるかもしれない。
色んなアイデア出しの手法があるんだ、ということを、体験的に掴むきっかけにしていただければなと。

そんなこんなを、思っている。

ご興味ある方は是非。

◆12/14 オンラインアイデア会議with丹波市
https://www.facebook.com/events/2010360602363372/

最後に、10月にここまでのきっかけを与えてくれた、LocalistTokyoの湯淺章太郎さんに感謝感謝。