里山ようちえんに通わせるということ


娘氏を里山ようちえん“ふえっこ”の通年保育に通わせて一学期が終了。

 

 

普通の保育園に行かせるという選択肢をとらず、里山ようちえんに行かせた訳だが、親の狙いとしては

◆娘氏は元々随分わがままだったがもう一段階わがままに突っ切って欲しい(社会の荒波に飲まれ大きなものにまかれるのはその後でいい)

◆その為に決められたカリキュラムがかっちりしているところよりは子供のやりたいことを優先してくれる環境がいい

ってなことを思っていた。

 

 

今月の上旬に保護者懇談会があり、そこで聞いた登園中の娘氏の様子と、普段嫁様から聞いている話を元にこの一学期間の変化をまとめると以下。

①めっちゃ荒波に飲まれた笑(周囲に気を遣いながら歩調を合わせているらしい)

②家に帰ってきてからの息子氏への当たりがめっちゃ強くなってきている笑(①によるストレスか?)

③外で遊んでいるとやたら野草食べる笑(野生児化)

④体力が底なし

⑤家の中より外が俄然好き

⑥嫁様へのかまってアピール過剰

⑦神戸弁をちょいちょい挟んでくるようになった

①が特に予想外で、合わせる方を選んだのは何がそうさせたのか実に気になるところ。

しかし、そうすることを選んだことで受けたストレスの処理方法がわからず途中まで結構苦しんでいたような感じだった。

終盤、乗り越えだしたのか、少し落ちついたような感じになってきたものの、最初はやはりそんな感じだった。

 

 

一学期当初、里山ようちえんへまるで仕事に行くような空気で通っていた。

それは昨年度まで同じ里山ようちえんの親子保育(嫁様が一緒にくっついていく)に通っていたことが大きい。

これまで一緒だったのになぜ自分だけが行くのか?の理解が追いついてなかったのだと思われる。

 

その為、娘氏は当初よく「なぜ自分だけが行くのか?」と問いていたし、家を出るときも「いってきます」じゃなくて「がんばってくる」的なことを言っていた。

“親がついてくることなく一人で頑張りにいくところ=里山ようちえんの通年保育”といった具合だったんだろう。

 

 

断っておくが、ようちえんにもスタッフの皆様にも何の文句はない。

ただ、親が勝手に思い描いていた方向じゃない方向に娘氏が向かった、というだけ。

もしかしたら、一旦わがままに突っ込もうとしたけど出鼻でくじけてこのままやとあかんと自分で悟って方向転換をかました可能性もある。

知らんけど。

 

根本的に、成長というのは実際のところ“変化”であり、その変化をポジティブに解釈した言葉が成長なだけ。

上記にあげた以外の些細な変化も沢山あることから、変化する為の色んな刺激を受け続けているんだろうと思う。

ようちえんに限らず、変化がたくさん起こる環境というのはいい環境だと思っている。

 

現在通っている園児全体としてはまるで一つの家族のような空気感で、誰かが泣いているとそれを慰めにいく子がいれば先生に伝えにいく子がいたり他の子らはその様子を暖かく見守っていたり。

みんながみんな、各自のことを緩やかな注意を払いながら過ごしているといった話があったり。

道ばたで死んでる蛙を見つけどう処理するべきか、子供が無邪気に蟻を踏み殺している現場に遭遇した時に何をどう教えるべきか、考えさせるべきかといった大人でも考えてしまうような問いにしょっちゅうぶつかり、一緒に考えながら過ごしているみたいな話があって。

 

 

約束のネバーランドみたいな世界観やなと笑

 

結局、里山ようちえんに通わせることと、普通の幼稚園に通わせることと、どっちがいいのか?という問いに関しては、答えようがないので、きっと問いが間違っているんだろうなと。

当事者である当人が、同じ時期に同時並行で通い比べができないので、どっちがどういいのかなんてはかれない。

 

ただ、これまで里山ようちえんに通った後、普通のようちえんに行きだしてる子供達がいて、その子らがいった普通の幼稚園先では先生方からするとやはり色々と違いがあるらしく。

しかもポジティブな方に。

その秘密は何なのかを探るべく先生方が里山ようちえんに視察に来られるみたいなこともあったそうな。

 

 

でもきっと、はっきりとした答えはもっと先で出てくるんだと思う。

高校卒業後だったり、社会人になった頃だったり。

これも結局、何をもって正解だったか、成功だったかといった話はどの時点で区切った話なのか等によって大きく解釈が異なる。

なので現時点ではわからないことが多い。

 

世の中、即答できる物事や正解が一つしかないといった場面や、正解が100点満点じゃないケースがほとんどで、その場その場で解を見いだし、導き、創り出していかなければいけないといった状況下で、自分で考え、自分で動き、自分で結果を受け取り、消化し、次に進んでいくことが求められてくる。

 

幼児教育といえど、最終的にはそこに向かっているものであるので、二学期以降もこれまでやってきてないことを、大人も頭抱えるような場面にたくさん遭遇して、色んな刺激を受け、みんなで共有しながらよりたくましく育っていってくれたらなあと思いますな。

 

たくましさで言えば、こないだ一日山の中で子供と遊んでいたが、もう途中からついていけなくなった。

まじで体力底なし。そりゃ日々の大半を山の中で過ごしてる訳で、養老天命反転地のごとく平坦な地面がほぼないところで遊びまくってるんやからねえ。

 

 

あいつらほんまに不老不死になるかもしれない笑

 

***************

里山ようちえん『ふえっこ』

〒669-3131

兵庫県丹波市山南町谷川2787-1

電話:090-5677-6555

magocorono.tane@gmail.com

***************