立場を同じくするからわかること


起業に関する相談で市内のママさんを二人を連れて商工会へ繋ぎに。

 

 

息子が生まれる前、嫁が切迫早産で入院し3ヶ月間のなんちゃってシングルファザー生活を余儀なくされた時、不意打ちだったのもあったが、3ヶ月間の間本当に次の日までの未来しか考えられなかった。

次の日の、飯どうしよう、までしか。

 

子育てというのは、どうしてもイレギュラーの連続で、何一つ思い通りには事が進まない上に、『せめてここだけはこうしてくれ頼む』っていう場面でほぼすべからくあかん方向に事が進む。

予定が予定通りに進まない、計画がすぐ破綻する、急に目の前に対応しなきゃいけないことがやたら舞い込む為、どうしても先のことが考えられなくなる。目の前に必死になる。

目の前に必死になるから、先の事が考えたくても考えられないことがとても不安になる。

 

およそ世間一般的に、やっぱりママさんが育児メインになりがちで、育児メインになっている人が事業を興したり、年間の計画をたてたり、資金繰りをどうするか税金がどうとか全部、自分で考えていくって、相当ハードルが高いことだと、過去の体験から思っていて。

 

事業主になるということについて、『自由でいたいから』を理由にする人もいる。

事業主は確かに自由。全て自分で考えて判断して、自分でどうするか決めていくことができる。

でも、裏を返せば、何から何まで、全て自分で決めていかなければならない。子育て中でたとえ明日の生活までしか見えなかったとしても。

 

なんちゃってシングルファザーの期間、あっちゃこっちゃで助けてもらって。

子連れでも大丈夫やっていってくれる事務所、飯作るの大変やろってもってきてくれた大量の飯、仕事中やイベント中子ども一緒に遊んどくわと娘を連れ出してくれた家族等々。

先述の通り、子育てというのはどうしてもイレギュラーの連続。イレギュラーの連続というのは、つまるところ子育てにおける問題はほとんどが刹那的で瞬間的。日々、どうしようと困ることが発生する。

でも、ほとんどがその瞬間だけ。だからこそ余計に、外へ向かってヘルプが出しにくい。

 

そんな中、監視カメラでもついんのかなって思うくらい、困った時に助け船を出しまくってくれた周囲には心の底から助かったし嬉しかった。

 

やっぱり、まだまだママさんの中でも起業は少数派。雇用され、扶養され、パートとして働く人が大半。

男の中でも、事業主とサラリーマンとで、どうしても考え方が違うところがある。なんでもかんでも共感しあえるものでもない。

なので、子育て世代のママさんが起業するなら、まずは同じ立場で、同じ目線で、同じ事で悩み、同じ考え方ができる人たち同士で、助け合いながら事業をやっていけるような関係性ができると、とても心強いんだろうなと。

その為の、公的支援があるといいんだろうなと。そう思うので、ゆるやかに、用意していってみるかなあ。

 

 

全然どうでもええけど、これまで一体何人商工会を紹介して会員なってはるんやろうか。もう軽く20人は超えてそうな気が。