丹波人の特性Vol.1


こないだ、たまたま連れと入ったお店でたまたま居合わせた連れ達ととある社長を囲んでのお食事会となった。

『お前らはなんか共通した組織にでも入ってんのか?』

ふっと飛んできた質問に、みんな一瞬考えた。

実際、全然違う会社で組織で、全然違う動きを普段しているので常日頃から頻繁に顔を合わす訳ではない。定期的に顔を合わせる機会を設けてもいないし、1週間に1回、または1か月に1回必ず顔を合わせるかと言われればそうでもない。

でも、何かそれぞれが催す際には大体揃う。大体何か一緒になってやってるし手伝ってるし参加してる。
何かこういうことしたいねんと思って外に向かって叫んでみればアドバイスをくれたり応援してくれたり。
大ピンチに見舞われて(」´・ω・`)」タースケテーと言えばすっと誰かしらが助けてくれて、また逆の立場になったらすっと助けにいって。

なんか最近音沙汰ないなああいつ生きてんのかね?と思うくらい息をひそめだすと誰かしらが声をかけにいき、自然とおせっかいをかけあう。

別に集まることを義務づけてもないし、1つ1つが仕事かと言われればそうでもない。
仕事のように見えても遊びであったり、遊びのように見えても仕事であったりする。一緒に遊びたいと思うやつもいれば、一緒に仕事はしたくないってやつもいる。関わり方は人それぞれ。IターンとかUターンとかずっと地元とか特にそれが何でどうこういうこともない。

こういう関わり合いの中で生きている。常に一緒のようにみえるかもしれないし、一緒の組織のようにみえるかもしれないけど、普段は全然そんなことない。
一つ屋根の下で暮らしている訳でもないし、一緒の組織に属そうとも思わない。

ただ、家はそれぞれ離れているが、同じ釜の飯を食っている感覚がある。

丹波にきてもうじき三年が経とうとしている。
最初の段階からこういう環境に生かされている。

しばしばお互い外からの来客があって、こういう人だったらあいつんとこいくかって思って紹介しにいって、時間とってもらって話をしてもらうってことをしていて。

最初に言い訳しておきたくなるくらい、ぶつけにいった先でさっきまで自分が思っていたりゆっていたことをそっくりそのまま言い出したりするもんだから、まるで事前に打ち合わせして口裏合わせてんじゃないか?って思われる人もいたかもしれない。でも、そんなことは全くない。

不思議なところで、根本的なところで何かが共通していたりする。
でも、何かをがっつり共有しているように見えて特に共有していない。
でも、日々の暮らしの根幹を支えている土台になっている。

会社のように一部の幹部だけが何かを決めてしまうようなもんでもなく、
大学等のサークルのように一部のコアメンバーとかいうカテゴリーに属する人だけが何かを動かす訳でもなく、
誰が偉いわけでも有力者なわけでもない。フラットに、そして独立していて、どこの関係も50:50。優劣なんかどこにもない。

何か頼むことがあってもそれは仕事でもなんでもないからお金を請求する様子もなく、またどっかでなんかあったら今度頼むわと、およそ経済原理である等価交換の法則でさえも実際に交換がなされるタイミングに一切こだわらない。死ぬまでに返さんとなーとか、死ぬまでに返せよーとか、そういう感覚に生きている。

だから、丹波に興味をもってくれた人のうち、移住を勧める時というのはその感覚が信じれない人も多いだろう。

『大丈夫大丈夫!絶対なんとかなるから!なんともならんかったらなんとかするし!』
『とりあえずきてみたらわかるって!』
『早速今夜こいよ』
『さっさと会社なんか辞めてこっちこいよ』
『いつまでうじうじゆうてんねん。とりあえずやれよはよ』
『サイコロふって偶数出たら移住決定ね、よろしく』
等々

いつも簡単にとりあえずこいと言う。ノープランからなんとかした人を沢山しっているし、沢山なんとかしてきたし、もしくは自分がそうだったから。

1つだけ断っておくと、こういう環境下に合わないと判断すると、誰も誘わないそもそも。
めんどくさいことになるのが目に見えているし、誰にとってもいい話にならないことがわかっているから。
自分達以外の社会に放つ方が世界が明るいことがわかっていたらそういうのは拾わない。
当然ながら全員が全員こいとも言わない。あいつは言わなかったけどこいつには言われたってのはある。それはこいと言ったやつにしか見えていない“なんとかできるイメージ”“なんとかできる関係性”を持っているから。

だからもし、これまでに丹波への移住もしくはUターンを考えたことがあって、かつ丹波人と接触して“とりあえずこい”と言われたことがあるとしたら、実際に移住するとなるとまずはその最初の“とりあえずこい”と言った丹波人とよく絡んでみてほしい。そこに今後のヒントがあるから。そこが最初の接点だから。言ったその人にしか見えていない未来があるから。

ほんと、外からみたら不思議な感じだと思う。一体感があるように見えて特にない。特にないというか、形式的にはなくて、実態的にはある。

およそ信用できるものは何もない。何一つ、組織だって積み上げたものがないから。
でも、信頼してくれると絶大に応えてくれる。受け幅がどこまでも柔軟で深いから。

心意気次第で、どこまでも深く長く、強固な繋がりをつくっていける。

そんな感じなのです、丹波人。
もちろん全員がそうじゃない。とりあえず、今まで俺が個人的に日常関わっている丹波人の大半はこんな感じ。

とりあえず、丹波に来てみる?

もしくは、10月11日、大阪でやる丹波会にきてもらってもええけど。
https://www.facebook.com/events/689327401167778/

自分の目で見て、肌で感じて確かめてみるのが一番でっせ。