まめつーで何してんの?


昨年から、丹波市と篠山市のローカルメディアを立ち上げました。
篠山市のIT企業、いなかの窓と一緒に。まめつー。

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丹波篠山まめつーしん
http://mametsu.com/

なぜこのローカルメディアを立ち上げることになったかというと、色々理由はあるんですが、僕自身は今、最も重きを置いてる目的としては

『せめて一人くらいさ、ライターで生きていけるだけの生活費稼げる地域にしようぜ』

ってこと。

僕はもともと、前職がIT企業に勤めていて、お医者さん相手にホームページ作りませんか?っていう営業をしてました。6年半。
そこらへんの人よりはPCにも詳しいと思いますし、ITにも詳しいと思いますし、ホームページにも詳しいと思います。それで生きていたので。

丹波市に来る前からわかってたんですが、いかんせん、地方へいけばいくほどホームページとやらが当たり前になくて、IT関連の職業についてる人も少ないし、そもそも身の回りにそんな人もいないんでしょう。

だから、地方へ営業にでればでるほど、よく言われる一言が、値段を提示した時、

『え?タダでできるんじゃないの?ホームページなんて』

『高っ!!ぼったくりすぎやで自分』

みたいなお言葉をいただく機会が多いのが実際のところ。

【PCを使ってできること=だいたい無料】

みたいな都市伝説がまだ根強く生きてるんですね。知らないからね。普段使わないし。相場もわからんやろうし。どういうことをしているのかわからないやろうし。

ホームページを作るにはですね、確かにパソコンを使って作ります。
どんな感じにするかレイアウト考えて、中身どんな感じで組んだら見やすいかとか、yahoo!とかgoogleとかで検索した時に検索結果に表示されるようにするかとか、色々構成を考えて、色んなパーツつくって、ホームページを作っていくわけですね。

簡単にいうと、人力です。手仕事です。
大工さんとかと一緒ですよね。

何もない更地に家を建てましょうと。どんな家にしようか、外観、内装考えて。どこに柱を置こうか、どこに台所おいたら便利か、床下はどんな感じにしたら暮らしやすいか等々。色々考えて、枠組み作って、色んなパーツ作って、組み立てて。

武器が違うだけで、同じように時間をとって、手を動かすという次元は一緒。

でも、今地方で暮らしているweb関係者の日当は、大工さんとは程遠い次元で働いてる人が多いのが現状。
日当で計算したら1万円もいかない人が大半。

当たり前にない職業だから。仕方ないところといえば仕方ないところ。

先述のような言葉を投げかけられても、説明しきらずに、納得させられないのは、そいつ自身の力不足の何物でもないと思ってる。プロなんだから、甘えはいかんよ、甘えは。

ただ、俺は応援したい。
これから先、この地域において、ちゃんとそれが職業として認知されて、存在できて、この地域の人達にとってなくてはならない人物として、そういったIT関連スキルで生きていける人材を。生きていきたいと考えている人材を。それが結局、地方で何か事を成すのに必要不可欠だと思っているから。

何百万も払って、京阪神とかよそに外注している人がいるのも知ってる。
そんな金払って一回かそこらしか顔合わせしないような距離の遠いやつに払う金があるなら、この地域で必死こいて頑張ってるやつに流してやれないのか。それで生きていけるようにしてやれないのか。

中でも、web回りよりも、もっと存在価値が見えてこなさそうな、ライターという職業。
ホームページという外枠じゃなく、中身のコンテンツ制作というこれまた理解され難い職業であることは間違いない。

最近、丹波市の商工会さんも非常に熱心だから、ホームページを作りましょうとか、ブログ書きましょうとかいって、勉強会やらセミナーも沢山開いてる。本当にいい動きだと思ってる。

でも、いざ作ってもらって、中身(記事等)詰めていってくださいね、ブログ用意したんで書いてくださいねって言われて、放心状態になってはる人も多いと感じてる。そりゃそう。

書けって言われて、いきなり書ける人は本当に少ない。
誰もが書けるもんじゃないんですよ、文章ってね。意外と。

それって例えば、
話を聞くことくらい誰でもできるって思ってるでしょ?
でも、皆想像以上に話をちゃんと聞くことができないから話を聞く職業が存在している訳でね。カウンセラーとかコーチとかセラピストとかっていう分野で。

その辺と同次元。

だから、なんとかしようじゃないかと。
まずは、自ら見せつけてやろうじゃないかと。

そんなこんなで、やっております。
来月、大爆発させようと思ってますので。やったりますよ。本多が。

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ちなみに。

これまで僕は前職の仕事は完全に封印するつもりでいました。
理由は、正直飽きてた(笑)のと、これまでのキャリアを一切無視しても生きていけるでしょっていうのを証明したかったから。だから別に、今後も生活費に困らなくて極貧になってもうあかんあきまへんITの仕事せな生きていけまへんという状況にでもならない限り、あんまりやる気はありません。

ただ、ちょっと見てられへんケースがちらほら見えてきたりね。ほっとけないケースも出てきたり。特に、知り合いの仲良しの事業者さんのところとか。いやいや、やめときやさすがにそれはっていう状況がわかってしまうと、さすがに忍びなくなってきました。

なので、こうね、目の前にきたら。しゃーないなと。

という訳でした。ごきげんよう。