アイデアの神様も前髪しかない


昨日、神戸新聞に今夜やる予定のイベントの紹介記事が載っていた。

神戸新聞様様。

夜にイベントが控えているが、淡路市に呼ばれて午前中あさっぱらから淡路島へ移動。

到着時の淡路島はとても快晴。1時間ほど早くついたのでスタバでカフェラテを頼み、SAで朝ご飯。出張時にしかできない優雅な朝。

もうとっくに終わったものだと思っていた今回の用事は淡路市の地方創生会議で、話を聞いてみるとどうやら五カ年計画だったようで。ということはまた来年もこうしてくることになるのか。基本的にはもう予めほぼ組まれた計画なので年に一回お呼ばれしてあーだこーだ言ったところで話が変わることもまあほぼないので、意見をいうだけ言って終了なのであるが、これもどうなのかなあ?と。まあでも、これでよしとされているということは、きっと淡路市はまだまだとても豊かで別に国が地方創生とか言ってるけど別に淡路市はそんなに困っていない、といった構図なんだろうなと。一丹波市民として淡路市を見ても、本当に色々豊かでうらやましいところがいっぱい。何より海があるのが本当にせこい。次こそは泊まりでゆったりと訪れる計画を練ろう。

用事を済ませて弾丸で丹波市へ帰り、夜にそなえる。

春日へ移動し、オンラインアイデア会議を実施。LIFULL本社内に東京側の会場を用意いただき、丹波市側の会場は丹波市春日町黒井のしろやま交流館内に設け、双方をzoomでインターネット中継しながら、オンライン上でブレストができるサービス、ブレストliveを使ってアイデアを出しまくるというイベント。お題は二つで、

①黒井城跡がNHK大河ドラマ「麒麟がくる」のロケ地に選ばれる為に行うべきことは何か?
②大河ドラマ放映効果を最大限高める為に行っておくべき取組みは何か?

大河ドラマの恩恵を受けようと思うと、まず何よりロケ地に選ばれ、この地域が撮影されないことには影響が限りなく薄くなってしまうことと、キャスティングもこの丹波市にゆかりがある赤井直正や春日局、斎藤利三なんかがつかないことには話にならない。なので、お題の一つ目は、そもそも選ばれるためにこれは絶対やっとけみたいなアイデアがあればくださいということに。

もう一つは、実際に放映された際、観光客がバンバン流れてくることを想定すると、何を用意しておくことが最大限効果を高めることになるか?みたいなこと。この二点のアイデアを求めることに。

結果としては2時間というイベント時間の中で400件程のアイデアが出て、終わったあとにキリがいいところまで出してあげようと思って自分が1時間半ほどかけてアイデアを100件出し、合計500件で終了。

途中、想定外のアクシデントも多々あって。丹波市側の会場が約40人程いて、想像以上にみんなスマホを持っていて各自がブレストliveにアクセスしようとした結果、ネットの混線が発生したのかポケットwifiでネット中継していたzoomがブチブチ断線。何回も接続復帰作業を余儀なくされたことがあったり、その影響で本来双方で自己紹介だったり、黒井の人達に対して補足説明を随時してもらうことを予定していたが全然質疑応答できる状態じゃなかったこと等、色んなハプニングもあり。まあまあ、何でも最初はこういうもんだ。しゃーない。やったことがないことは、やってみることに意義があるのだ。

今回、アイデア出してくれた側の反応と、出してもらった側双方の反応を見聞きする限り、とても多くの意義があったと感じられとても安堵した。環境セッティングには大いなる課題を残しはしたが、まあ本当にやってよかったなと。

アイデアは、“チャンスの神様は前髪しかない”理論に通じるところがあると思っている。
どんだけいいチャンスが転がってきても、それをチャンスだと捉えることができない人は常に見逃し三振になるし、しかも当の本人は見逃したことすら気付いていない。アイデアも同じ事が言える。

どれだけ多くのチャンスがあっても、チャンスをチャンスと捉えられなかったら何の意味もない。
どれだけ多くのアイデアがあっても、アイデアをアイデアと捉えられなかったら何の意味もない。

地方ではあちこちでアイデアに行き詰まり、困っている人達は沢山いる。
しかし、先述の意味で、どこでも同じようにうまくいくとは限らない。今回、黒井の皆さんだったから、うまいこといけた感がある。今回、間をつなぐ立場で関わった訳だが、双方ともに奇跡的にいい人達が集まったのはほんと最高でしたね、うん。

求めるアイデアは質より量、法に触れてても倫理的にアウトでも構わない、実現可能性は考慮しなくていいって言ってんのに割とストライク狙いの“ちゃんとした”アイデア出してきてくれるなんてただのめっちゃいい奴らやないかと。

それを丹波会場側もちゃんと理解できるくらいの距離感に感じられて、割とあかん方面のアイデアも笑って受け取って、それならばむしろこうしたらええんちゃうか?と近くの参加者と会議が勃発し、っていうこの空気感。とてもよかったなと(だってね、ほんとこれまであちこちで何回も見聞きしてきたしね。顔も見知らぬ人のアイデアを鼻で笑い冷めた面して右から左に受け流す連中)。

2ヶ月前に1回あっただけなのにここまで尽力してくれたLIFULLの齊藤裕介君と、その場を設けてくれたLocalistTokyoの湯淺章太郎 さんには改めて感謝すると共に、近いうちに絶対、黒井の人達と直接会ってもらう機会もつくらないとなと、思いましたとさ。

さ、アイデアでまくったこっからが割と本番。

追伸:後日、丹波新聞さんが当日のことを記事にしてくれていたのを発見。感謝。
https://tanba.jp/2019/01/%E5%B8%82%E6%B0%91%E3%81%8C%E6%88%A6%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%90%88%E6%88%A6%E3%82%92%E5%86%8D%E7%8F%BE%EF%BC%9F%E3%80%80%E6%98%8E%E6%99%BA%E5%85%89%E7%A7%80%E3%82%86%E3%81%8B%E3%82%8A%E3%81%AE%E5%9C%B0/