OET@Tamba Vol.1
だいぶ遅くなりましたが、9月8日(日)に、みんなの家でOET@Tambaというイベントを開催いたしました。
25名程の方にお集まりいただき、半分は京阪神や関東からも。遠路はるばるありがとうございました。ほんと感謝感謝でございました。
もともと、この“Open Eat Think”というイベントは、アサヒラボガーデンで行われていたイベントで。
【アサヒラボガーデンさん】
http://www.asahigroup-holdings.com/research/labgarden/index.psp.html
イベント概要は、そっくりそのまま言葉をお借りしますと以下↓↓↓
“「その活動面白そう!」、「へぇー、こんなこと考えるんだ」
ひとの意外な活動や考え方に触れて驚いたことありませんか?
自分のやっていること、考えていること、ひとりひとりが描く「未来の自分のデッサン」をシェアしたい、そんな気持ちで場づくりをはじめます。
学生、社会人が気軽に登壇して参加者と語るひとり1スロット15分のトークリレー。スープを食べながらお互いの想いも食べ合いましょう。
誰かのトークが誰かの一歩になるかもしれない、未来の感動を分かち合うための社会イノベーションはじまり支援プログラムです。”
掻い摘んで要約しますと、
皆の前で5人の登壇者が5分間、自分のやりたい夢やこんなんしたいという考え、すでに取り組んでいる何か等について語り、その話を聴いた参加者がその夢を支援したりこれからの自分の生き方の参考にしたり、というもの。
Vol.1には友人の丹波市議会議員の横田氏が参加してて、それから登壇者としていったらどう?と紹介を受けて、@大阪のVol.2に僕自身も参加してた訳です。
【OPEN EAT THINK Vol.2 @ アサヒ ラボ・ガーデン】
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.347065078761854.1073741828.344222845712744
参加してみますと、自分とは違う環境、違う年代の人らが一同に集まって、皆同じようにやりたいことや夢なんかを語るっていうのが、なかなか非日常な感じで有意義さを感じ。
丹波に戻ってから横田氏と話していて、これ、丹波でもできたらええなあと。
理由は大きく二つ。
一つは、
僕自身丹波に昨年の12月末にきて、この家を訪れる人や村の人、消防団の人、その他もろもろ色んな人と関わる中で感じていたことの一つに、“横の繋がりは自然偶発的に勝手にできていくけど、縦の繋がりは意識的につくりにいかないとできにくい”ということ。
例えば村の自治会でいうと、今このみんなの家が存在する村の自治会には全部で30世帯の世帯主が集まって自治会を行っているけど、今僕が最年少で、ほとんどの世帯主の方が50~70代。50~70代ともなると子供さんらもすっかり大人になっていて家から出ていっていて、出て行った先が遠い人の場合なんてそんなに帰ってこれず。そんな状況なので、自治会で話合った内容を子供らに伝えるとかってほとんどできていないはず。
久しぶりに子供とあったら近況報告の方が大事になるだろうし。
少なくとも自分はそうで。大阪の実家の自治会の話なんて、生まれて大学卒業までいたけどどんなことが話されているのか聞いたことないし。別に聞こうとも思わない訳ですね、知ろうが知るまいがどっちゃでもいいので。つまり興味がなかったんでしょう。
“親の心子知らず”というやつでしょうか。僕も子供いないのでわかりません笑
しかし、自治会の皆さんからはよく“子供らの為に〇〇を遺してやりたい”“子供らにはわしらと同じ苦労はさせたくない”等の言葉が飛んでいまして、なんかこう、そういう優しいお父さんお母さん方の想いは下の子供らに伝わってるんかな?そもそも伝えてるんかな?と、思っていた訳で。
ただ、“親の心子知らず”というのは、親の観点から見た視点であり、意味も『親が子を思う気持ちが通じないで、子は勝手気ままなものであるということ』ですが、逆に、子の観点からすれば“子の心親知らず”でもある訳で。
傍から見ていると、互いに互いのことを思いやってるのに、うまいことかみ合ってないんじゃないかな?と思えるシーンがたまにあって、歯がゆい感じになったりしてて。それがまた、“心遣い”の為に、食い違ったりしてたりすると、あー!なんでやねーん!と、なったり笑
そんなこんなで、“どんな年代の人が集まっても訳隔てなく同じように参加し、同じ土俵で夢を語り支援する”という、一つの切り口にすぎないのかもしれませんが、今後このプログラムをきっかけに訪れる皆さんが縦の繋がりを創っていく場になれば素敵だなあと。
町づくりの観点からしても、今の現状のように大人だけで話をして決めていくより、色んな年代が広く意見をいい合い、互いに支え合いながら自治を起こしていく方がいいんじゃないかと。
もう一つは、
丹波の僕らよりも若い世代の子らに、『こんなおもろい考え方があるんや!』とか、『丹波にこんな素敵な人おるんや!』とか、色んな人や考え方に触れてもらいたいなあと思っていて。特に高校生以下の子に。
丹波は500平方キロメートルの広大な土地に67,000人しか住んでおらず、市道の総距離は東京~下関間(1,000キロ以上)もあって。そんな中、市内の高校は3つしかない。そして、どの学校も車&バイク通学は当然不可なので延々、チャリ。バスもないし。
もし青垣の子が柏原高校に通おうと思うと、片道20~30kmはあるので、下手したらチャリで片道2時間くらいかかる。徒歩なら4~5時間。もし自分が同じ環境ならもはや笑うしかないレベル笑
朝8:30に学校につこうもんなら、6:30には家をでなあかんし、夕方クラブ活動なんてしようもんなら19時までやってたら家帰ったら21時。バイトしようやら塾いこうもんならクラブなんてやってる暇ないしって感じだろうなあと。家と学校の往復でほとんど毎日が過ぎていってしまうんじゃないかと。
僕自身、高校選びの基準の一つに家からの近さ(チャリで10分くらい)があったけど、それでいくと2時間は論外。だから、丹波の高校生はすげーなーと純粋に尊敬する訳です。
なのでもし丹波の高校に通い、そのまま就職をしたりすると、ほとんどの子らが高校と家の往復で過ごさざるを得ない環境下で社会人になり、社会人になれば日々の仕事に忙殺されなんてことになったりすると、なかなか色んな人や色んな考え方に触れあう機会ってないんじゃないかなあと。別にそんなんいらんわ!ほっといて!という子等にはただのおせっかいかもしれないけど、色んな世界をみてみたいという子がいたら、このプログラムは実に有意義なんじゃないかなと。
こういうことであれば、丹波でやる意義があるなと。
やる意義がなければ、大阪のOpenEatThinkをご紹介すればいいなとなる訳で。
そんなこんなでOET@Tamba Vol.1が、9/8(日)に無事開催されました。
【OET@Tamba Vol.1】
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.324542781024478.1073741927.181683905310367
下は氷上高校の現役高校生から、上は70代の方まで、実に幅広い年代の方々に登壇いただき。
(参加者全体でみると、下はもっとちっちゃいお子様もいましたがw)
家族連れでお越しの方が4組。丹波市外からこられた方々が半分程。遠いところお越しいただきありがとうございましたほんと。
個人的に印象的なシーンが3つ程。
まず、小学生のお子さんを連れてこられた方が、お子さんと一緒に登壇者の話を聴き、ともにフィードバックしあっていた様子。
自分の中で勝手に、中学生以下の子は参加者対象として見ていなかった(正確には、参加して話を聴いてもピンとこないんだろうなと思い込んでいた)節がありましたが、お父さんに対ししっかりと自分の意見を物申していて、なるほど、夢を語ったり聴くということに関し、年齢は全く関係ないんだなと。
二つ目は、氷上高校生だけが、登壇時間の5分間できっちり話終わったこと。
オトナになると、人生という名の経験値がどんどん膨らんでいくので、あれもこれも言いたい話したい病にかかりやすいんだろうなと。オトナなんだかコドモなんだかw(すいません、僕も時間切れになりましたw)
最後は、前回の登壇者・斉藤さんによる“日本ネオ社畜の会”の話があって。
【日本ネオ社畜の会】
https://www.facebook.com/neosyachiku
この話に、丹波の、というか、みんなの家のオーナーのお母様がものすごく共感されてたこと。
一番印象に残ったということで、最初すごい意外な角度から共感者がきたと思ってびっくりしましたが、田舎に住んでいる主婦の皆さんは家事に追われ、子育てもそう、一日のほとんどを家とその界隈で過ごし、生活の大半を家と子育てに追われる日々を送ってきたことがつまり現代社会における“社畜”と性質が非常に似ていること、そして明るく前向きに生き抜くという考え方、方向性が完全に合致したんだと。
なるほどー、と思いましたね。大企業で働く方と、田舎のお母さんとの共通点。
やはり、自分だけではなかなか見つけることができない、見ることができない、見ようとも考えつかない視点というものがどうしても存在し、それは他の人とのコミュニケーションによって発見できやすくなるものだなあと。自分自身も非常に有意義な時間となりました。
次回は10/27(日)です。
ちなみに3回目は12月を予定しており、年内に3回やることにしています。
このプログラムが本当に意義があるのかどうか、今の形のまま続けるのが望ましいのか、もっと丹波としての要素を足していくのか。検証するにもまだ早い。年内3回、やり切ってから今後の形を、ベストの形を考えようと思っています。
なので、どんだけ人数が少なくてもやりますし、雨天も決行です。
お時間ある方、ご興味ある方、是非おこしくださいませ。
【OET@Tamba Vol.2】