キャリア最終


丹波にきてからつくづく思うけど、何かに特化した、何かの専門家じゃなくてよかったと思うことが多々ある。それしかできないというモノがなくて本当によかったと思える程、ほとんど毎日違うことをしている。

毎日新しい何かがふってわいてくるし、でもその目の前のことは自分じゃなきゃ片付けられない。
(自分じゃなきゃ片付けられないという偏見は、今の環境下ではそうだけどという話。実際には自分じゃなきゃいけない道理はどこにもない。でも、今は自分の手で片付けなきゃいけない)

都市部は、人が多いから、役割分担(をかっこよく言えば専門化とでも言うか)でもしない限り棲み分けられない程に密集していて、棲み分けれればいい方で、むしろ食いあってるというのが実態なところが大半なんじゃないかなと思う。

なぜか、大学生の頃からずっと、頭に思い描いていた理想像がある。
スペシャリスト(専門家)よりもゼネラリスト(なんでもできる人)になりたいと思っている。

1つの事を極めた人というのはかっこいい。
しかし、僕は、1つ1つが極めたと言える程のものではなかったにせよ、なんでもそつなくできる人がかっこいいと思う。

田舎は、都市部に比べて土地は広いし、人が少ない。
専門家になって、一つのことだけして生きていければそれは素晴らしいことだけど、一つのことだけで生きていくのは逆に難しいんじゃないかと思う。1つのことだけして生きていけたらいいのになあと思っている田舎の人は多いんじゃないかと思う程。

今の事情と、以前から思い描いていた理想像が、完全とはいえないが合致している今が、以前より楽しいと思える。1つのことをやり続けるには、僕には少しばかり根気が足りていない。常にいくつかあるのがちょうどいい。あれもせなあかん、これもせなあかんとはならない程度で笑

丹波に来てからどんな新しいことをしたやろう?出来るようになったやろう?

フォークリフトの免許を取って乗れるようになった。
罠猟の免許をとった。鹿肉を捌いた。牛のホルモンも捌いた。魚もある程度捌けるようになった。そういや調理師免許も取った。色んな料理ができるようになって30人ぐらいの飯は一人で出せるようになった。
炭窯を作った。竹や木を切った。薪が割れるようになった。消防団に入って火消しにいけるようになった。
小学生や中学生に勉強を教えられるようになった。シェアハウスのようなプライバシー皆無のような環境でも生きていけるようになった笑
野菜も育てることができた。そういえば人前で弾き語りもできるようになった。

傍から聞いてたら、そんな些細なことでなにをゆうとんねんと思われるかもしれない。しかし、この小さな1つ1つが、今の自分を創り上げている実感を得ている。

これから先、一体どんなことができるようになるのだろう。それにワクワクする。

人生色々。人それぞれ。という人は多いが、
なぜキャリアのことになったらあーだこーだ言われるのか。人生色々。人それぞれなんやろと、思ってしまう。

それぞれで、ええやんかと。

そういう生き方で、ええんちゃうんかと。

そういう生き方がええから、その為に頑張るんやと。いえるものが、本当に、自分が追い求めるべきキャリアなんじゃないかと、思っている。