ゴッドハンドの行方
朝から夕方までひたすら事務作業。一日事務所にいるだけではかどるはかどる。
事務仕事は事務仕事をやる体制になっているのとなっていないのとで効率が全然違う。意気込みとして今日は事務作業やるぞ(それ以外はとりあえず無視)くらいの感覚でやってると本当に早い。
頭の中をクリアにしておくことが実際に動かすことになる手の動きにも影響する。
今こうして適当なことを書いているこの作業も、他のことは一旦横においておくという感覚で取りかかると書くことに集中できて早い。
何かにとりかかる際に“他のことは一旦置いておく(これにだけ集中する)”という環境を自分で作ることが大事。
夜は体の疲れをとりに丹波の湯へ。
サウナに入ってると割かし体格のいいおっちゃんが話しかけてきた。何やらガンの療養で大阪からこの界隈の病院まで通っているらしく、帰りがけにここへ寄ったんだとか。
俺の実家が吹田市で4年前に丹波に来たんだみたいな話をしていると、おっちゃんも吹田市にある山口接骨院に通っていたんだみたいな話が飛んできて。
山口接骨院と言えば俺も高校時代、膝が半月板損傷でイカれた時にいつも通っていた整形外科にいったら『これは手術せなあかんわ』と言われ、他の整形外科にいっても同様だった。
高校三年の時のケガで、夏の引退がかかった大会目前だった。手術したらもはや大会にもでれない。手術=引退だった。どうしようかと思っていた時に同級生のやつに紹介されていったのが山口接骨院だった。何やらアントニオ猪木も通ってたとかいう話でほんまかいなと疑問だったが、結果的に2回通ったら治った。いとも簡単に。しかも手技だけで。手術なし。東洋医学まじすげえってなった。この日を境に西洋医学に対しむしろ懐疑的になった。なんでもかんでも手術手術薬薬いってんちゃうぞ的な脳みそがこの時に仕上がった。
どんな症状でも一回3000円。朝めっちゃ早くから夜めっちゃ遅くまでやってはった。まじゴッドハンドだった。
そんなことがあったという話をすると、何やら山口接骨院の院長はもう亡くなられていて、接骨院もなくなったんだとか。残念。
まさかこんなところでかつての思い出話に共通点をもつ人が現れるとは。びっくりした。
ゴッドハンドのご冥福と、おっちゃんの健康を祈る。