片づけが何よりも大事
先日、奈良県吉野にいっている間に丹波市の住んでる家の近くのホームセンター、ジュンテンドーで火災があった。
火災の原因は放火だったらしく、衣類コーナーのところに着火したんだそうな。
ジュンテンドーには防犯カメラが設置されておらず、誰もそれっぽい人を見かけていないということで、誰が犯人かというのが推測の域を超えない為つかまってないとか。早く捕まるといいのにね。ジュンテンドーがなくなるとマジ困るし。
週末、久しぶりに泊まりこむ人が現れるということで、約4か月ぶりくらいに中へ入るともうすっかり鼠臭＆フンだらけ＆虫だらけ。いやあ、空き家になるとほんと一瞬で人間以外が住む家になりますなあ。丸二日かけてリセット完了。畳に頬ずりできるレベルにしておきました。
自分は“片づけ”がとても大事だと思っている。
ってか、昔から思っていたけど改めて大事なことなんだなということを丹波にきてからつくづく思うようになった。
多分、どこの田舎もそうなんやけど、
ああしようこうしよう、ああしたほうがいいこうしたほうがいいなんていうアイデア自体はどこからでも湧いてくるしネットで調べたら即座に見つかるし、アイデアが枯渇なんていう現象はなかなか起きない。
何か言うのは簡単、思いつくのも簡単、やるのも簡単。
ただ、継続していくことや遺していくことを前提としている場合、何かやれば片付けなければ次が生まれない。
家でどんちゃん騒ぎの宴をすれば、その宴の後を綺麗に片付けなければもう二回目ができず、家を継続的に維持していくのであれば誰かが片付けなければならない。
結局、ガンガンやれるやつがいたとしても、片付けられるやつがいなければ一発で終わる。もうそこにやる余地がないから。片付けられるから、次が生まれる。
空き家の活用がどうとか、地域の活性化がどうとかもそう。
まずは今とこれからにとって不要なものを捨て、片付けなければ未来がないのだ。
例えば“寂れた商店街を活性化させたい”というところがあったとして、それは
その前に空き店舗はもうすっかり片付いていて誰でも何かしらで使えるようになっているのか？持ち主にはもういつでも話がつけられる状態なのか？もし人間関係がこじれまくっていたのであればそれはもうすっきりしているのか？等
片付けなきゃ、始まらないのだ。
片付けなきゃ、続かないのだ。
自分の家だけでなく、人の家も沢山片付けにいった。
長い間人が入っていなかったせいで箪笥の裏と押し入れの布団の隙間が鼠のフンで埋め尽くされていたような家もあった。雨漏りを放置しすぎて雨がしたたり落ちた家屋内で新たな謎の生態系が繰り広げられていたような家もあった。
一日延々と家の中のものをゴミ処理場に捨てるべくトラックに積み込みまくって、どんだけ頑張っても5トンくらいしかだせなかった。想像以上の重さが家の中に負荷としてかかっていることを知った。そもそも、家の中のもの全て捨てるゴミだと見た時に、どうやって捨てるのかわからないものも沢山あった。今となってはとてもいい経験になっている。
片付け＞アイデアだす＞やる＞継続していく
何よりも片づけが大事。結局、持続可能がどうとかいってても持続していかない方々というのは根本的に片付ける概念が完全に欠如していると感じるところがある。
何かやらかして人にケツふいてもらう人もそう、ケツふいてもらってることに気付いてない人もそう、自分のことを自分で片付けられない人はやっぱりどこかうまくいかない、うまく付き合えない。
片付け大事。
丹波にきてから、ゴミ収集業者さんとか、産廃業者さんとか、解体業者さんとかまじすげえなって日に日にリスペクト値が増している訳でございますが、あと壊れたものを直せる人ね。やばいねあの能力。まじ欲しい。現世で得られるかなあの能力。ほんま最強。
行政的なところや人と付き合う機会もあるおかげで、地域活性化がどうとか地域課題を解決するとか地方創生がどうとか地域資源の魅力化がどうとかとても“絵面だけお綺麗な御計画”に触れる度に
“その前に色々片付けろや”
ってついつい思ってしまうことも多く。
もうこうなってきたらいっそのことお片付け専門のありとあらゆるものを片付けれるお片付け屋さん的な会社やNPOとかあってもいいんじゃないかって思うし、もっとなんか片付けが世の中でリスペクトされていくべきだと思うし、それが今の日本で100％ある部品のうちたった1％がイカれただけで“ゴミ”とされて99％利用可能なものを捨てていく現実を打開できるきっかけになるかもしれないし、最近なんか子育てでも子供の自由を尊重して好きなようにやらせる方針だから嫌がっている掃除や片付けは無理にさせないとかいうよくわからない話も聞いたりするけど好きか嫌いかまじどうでもいいから片付けはせえやって思うからうちの子は問答無用で片付けられる人間には育ってもらいたいなあとか、まあ、
うん、片付けは大事よ。