大御所との接し方
この日は夕方、ma-noでの仕事事典。今回は丹波市春日町で江戸時代から続く農家さんである、婦木農場の婦木克則さん。
江戸時代から続くというのも、実際のところは家に遺されていた文献をたどってわかっているところまでというので江戸時代からなので、本当はもっともっと前からずっと続いているのかもしれない。
婦木さんが農場で掲げている、『今、農村はおもしろい』というキャッチコピー。
婦木さんはいつも楽しそう。顔が疲れている時もあるけど、でも悲壮感とかそういった類いのものは全然なく、いい疲労感やけど。農業に関わる括りのものは畑も田んぼも酪農も養鶏も色々やってはる。農家民宿も。こんだけ農業を活き活きとしている農家さんは本当に珍しい。
農家というのは、街中に住んでいる間は想像がつかないかもしれないが、実際のところは種まいたらそれで仕事が成り立つっていうものではなく、土のことや植物のこと、肥料のこと等理科・化学・物理・生物といったような知識及び学力もいるし、一年間のサイクルを回していく為の計画性並びに実効性、そして何より農作業をやり切るだけの体力もいる。農機具が壊れた時もある程度は自分で直せるだけの機械に関しての強さもいる。文武両道以上のスペシャリストであることが大前提とされる、かなりスペック高い人しか続けられない職業。ある程度のでかい投資をしない限り、自分の手でやるものがある限りは絶対に楽にならない領域の仕事が農家さん。
丹波市で農業したいなんていう人がいればまあほとんどの場合会わせにいっている人。それが婦木さん。
もちろん妄想だけの農業志望者さんや口だけの人は連れて行かない。迷惑でしかないと思ったら繋げない。時間は有限だから。
この仕事事典での取組も、最近テレビでもやってるけど、よく知っている人のようであまり知らない、一周回ってよくわかっていないなんていう、地元の大御所というか、移住してくる人達の受け皿的存在の人達の話を聞く機会を創ろうってのでやり始めて、今回で4回目。
婦木さんがこうやって丹波市内で講演的に話す機会は創らないとない。
話せる体験談が多すぎて、もう本人も何を話せばいいのかわからないくらいある人にはやはりこちらが聞かないといけない。何時間あっても把握しきれない。自分で色々やる人には聞きたいことをぶつけないといけない。
ああ