久しぶりにテレビに出ちゃった件


今日の夕方、読売テレビのニュース番組『かんさい情報ネットten.』で移住関係の特集が組まれ、そこで今年の1月5日に篠山市で行われた就職フェアでの移住相談の様子が放映。移住希望者に話してた内容がそのまんまテレビに。いつも見てるテレビ番組に自分が出るってのはなんか不思議な感じがしますな。うちの子が19時前に始まるめばえっていう生まれたての赤ちゃん紹介コーナーが好きでなぜかいつも見てるっていう。

移住希望者と地域のミスマッチを防ぐ為にいいことも悪いことも率直に伝えているというところが放映された訳だが、ちょっとだけ、ニュアンスが異なっていたので一応書き記しておこうかなと。

自分自身、移住相談窓口業務を受けてかれこれ三年間、ずっと当初から続けているスタンスで、自分以外のスタッフも同様の対応ができるように、窓口では現在まで以下のような指針で対応するようにしてきている。

【対応時の基本7箇条】
◆嘘をつかない
◆隠さない
◆ごまかさない
◆大きく魅せない
◆自分の思った本当のことを伝える
◆どの関係者よりも相談者の立場にたってあげる
◆相談者が求める話よりも役にたつ話をする

なぜこういうスタンスで対応するのか?と言われればもうそれはですね、

『実際に移住したらその瞬間から全てバレていくから(わかってしまうから)』

です。

嘘ついたり隠したりごまかしたり大きく魅せても、すぐバレる、どうせ、最終的に。
なので嘘つく必要も隠す必要もごまかす必要も大きく魅せる必要もない。なので、我々自身、お話を伺っていて思ったことはなんでも率直にお伝えするようにしている。善し悪しというよりも、実際に起こっている事実をお伝えするようにしているという感じ。

どの関係者よりも相談者の立場にたつというのは、例えば移住して住むことになる家のオーナーさんや不動産屋さん、家がある自治会の人、仕事先、市役所の人等々、移住する前でも移住した後でも、予め100%知り尽くして、把握し尽くして移住することができればいいけど全部が全部そうなる訳でもなく、やはりちょっとしたとらえ方の違いや後で知った考え方の違い等、大なり小なり出てくる。そんな時、もつれはじめて動けなくなった時、どこかがやはりサポートできる側にいておく必要があり、そこの役目は移住相談窓口にあるのではないかと思っている。

最後の求める話よりも役にたつ話をするというのは、当然といえば当然の話で、ほとんどの場合、我々の方が相談にこられる人達より丹波市のことについて詳しい。知り合いも俄然多い。

しっくりくる言葉が見つからないけど、言ってしまえば相談にこられる人は“ビギナー丹波人”なんだと。
知らないことも大半だろうし、わかってる範囲も限られている、何をどうしたら大変なことになるか等、当然ながら知識等が薄い場合が大半。

なので、いただく質問にだけ回答していればそれでいいという訳にはいかない。いただく質問以外にも、知っておいてもらいたいことは必ずお伝えするし、役にたちそうな話なら質問としていただいてなくても話す。もしそれが、相談者の方にとって聞きたくなかった話でも、言ってほしくなかった話だったとしても、移住されたら必ずぶつかるであろう壁なら移住される前にお話するようにしている。

その内の一つが、今回の子育て世代の移住における、“送り迎え問題”だったと。

キャプチャーや放映内容だけ見るとちょっと勘違いされそうやけど、要は丹波市内の子育て夫婦は子供が高校に通うタイミングあたりから“丹波市内のどこに住んでいるのか”“子供をどこの高校に通わせるのか”“子供がクラブ活動等するのか”等によっては送り迎えが劇的に激しくなるケースもあるので、子供が小さい間は高校に通う頃なんて遠い先のことを考えなくてもと思われるかもしれへんけど、ちゃんと考えておかないと後で大変なことになるかもしれないので知っておいてくださいね、ということでしたと。

こういう対応って当たり前のような感じがするけど、特にこの1年間ほんとよく言われる。

『ようやくはじめて聞きたいことゆってくれる人に出会いました!(これまで話聞きにいっていたよその自治体ではいい話ばかり聞かされるからほんまに?という疑問がぬぐえませんでした)』

とか、

『はじめて有意義な話うかがえました!(これまで他ではあたりさわりない話しかされませんでした)』

とか。ほんと、よく言われる。世の中どうなってるんでしょう?という感じ。

なので、このスタンスが我々相談窓口としても、丹波市としても、合っているんだと日々感じながら業務にあたっている次第。
ということが、まだお会いしていない人達にも、今回の放送で少しはご理解いただけていたらうれしいなあと思いましたとさ。

最後に、取材してくださった方々、ten.の皆様、ありがとうございました!