ようやくの黒豆収穫


一人の間にやってしまいたいと思っていた、黒豆の収穫に着手。

本来であれば年末にやってしまいたかった作業であるが、ここまで忙殺されていたので仕方ない。
それにしても黒豆というのはつくづくめんどくさい。秋の枝豆シーズンまではとにかく雑草との闘い、カメムシとの闘い。
枝豆を食べようにも葉っぱを落とし、サヤだけもぎとるのもこれまためんどくさい。

年末にかけて黒豆ができてからも葉っぱを落とし、軒先で乾燥させ、こうしてサヤだけもぎとって、サヤ剥いて。
自分で食べるならここまででいいけど商品として出すならここから選別する必要がでてくる。ピーマンや茄子や大根なんかと違って、サクッと収穫してすぐ食べられるもんじゃない。丹波の黒豆は高いとかよく言われるが、丹波に限らず黒豆は高い。理由は完全にめんどくさいからだ。手間賃がどうしてものっかる。

これらの作業を機械化すればいいんじゃないかと言う人もいるかもしれないが、機械で作業をすれば豆には目に見えない傷がつき、それらは水でふやかしたり炊いたりしたときに割れてしまうような豆になるので、心底こだわっている豆農家さんたちは機械をつかわない。

こうした、どうしても人間の手でなければ価値を担保できなかったものも、そのうちAIやらのおかげで人間の手を介することなく、人間の手を使うよりも精度の高いものができるようになってしまうのだろうか。

最近身の回りではやけにAIがそのうち人間の仕事を奪う時代がくるとか、人間がやるよりAIがやる方が安心できてしまう時代がくるとかいう人が増えてきているが、一体いつの話なんだか。そんなことを言うてる暇があれば今目の前のこの問題をなんとかせにゃならん。いつか来るとはいえど、今きてないんだから。くるくる詐欺で終わる可能性だってある。

自分のように、直接AIに携わっていない人間はすべからく毎日の目の前の出来事を必死に頑張るしかないのだ。

シーズンに葉っぱを獣に食べられていてもうあかんと思っていた聖護院蕪も、知らん間に元気に、というか、とうが立ってしまってもう食べられない・・・残念。

また今シーズンに向けて開墾せねば。